2010年12月30日木曜日

仮面ライダーオーズ&ダブル

先日仮面ライダーオーズ&ダブルの映画を観てきました。火野映司役の渡辺秀さんと泉比奈役の高田里穂さんのお2人が舞台挨拶をされるとのことで、がんばってチケットをゲットしました。映画はやっぱりスカルが格好良かったです!荘吉の吉川晃司さんとマツの山本太郎さんとのからみも良かったです。小さなお友達にはオーズのいろんなフォームチェンジが格好良く感じたのではないでしょうか。舞台挨拶ではお二人がまだ十代と聞いてびっくり。すごい・・・ こども達に素敵なクリスマスプレゼントになったことと思います。

2010年12月18日土曜日

かすやキッズネット2011年1月号

今月は『熱性けいれん』です。
日本では熱性けいれんの有病率は5〜8%程度と言われており、まれな病気ではありません。また熱性けいれんを起こしやすい素因は遺伝的にあると考えられています。一般的には予後良好な病気であり、ほとんどのけいれんは5分以内に自然におさまり、脳に強い障害を与えることもありません。多くの人は生涯に1〜2回しか認めず、5〜6歳までには認めなくなります。けいれん時には横向きに寝かせ、けいれんの持続時間やけいれん後にしっかりと意識が戻ったかを観察しましょう。もしけいれんが10分以上続く、けいれん後も意識状態がしっかりしない・・・そのような時には熱性けいれん以外の緊急性の高い病気の可能性もあるので早急に医療機関を受診して下さい。*親御さんより「高熱が続くため熱性けいれんが心配」という声を聞きますが、「熱性けいれんは発熱後数時間以内におこることが多いため、発熱が24時間以上続いていれば熱性けいれんが出現する可能性はむしろ低いでしょう」とお答えしています。

2010年12月3日金曜日

12月ですね。。。

12月ですね。布絵本もサンタさんで。。。



ねこさんが好きなのは。。。

おさかなっ〜!!



アンパンマンタペストリーも作ってみました。


待合室にもクリスマスツリーを。



2010年11月23日火曜日

かすやキッズネット2010年12月号


今月は『嘔吐下痢症』です。
初冬よりウイルス性胃腸炎(いわゆる嘔吐下痢症)が流行しています。潜伏期間は1248時間と短く、感染力も強いため集団発生するのが特徴です。症状は嘔吐・下痢・発熱・だるさ等であり、小児では嘔吐が強い傾向にあります。有効な抗ウィルス薬はなく、胃や腸の安静と対症療法で様子をみていきます。実際には吐き気の強い最初の35時間位は胃や腸に負担をかけないように水分・食事を中止し、その後から水分を少量ずつ・ゆっくり与えていきます。吐き気が強い時期には吐き気止めのお薬を使うときもありますが、ほとんどは半日〜1日をピークに23日間で軽快していきます。嘔吐が出現してすぐに受診される方もいますが、嘔吐しだして数時間以内であればまずは上記のやり方で様子をみられてはいかがでしょうか。親御さんより「脱水が心配だ」という声をいただきますが、数時間程度の経口摂取不良では脱水にはなりません。ただ嘔吐が続く・元気がない・ぼ-っとしている・・・ということが1日以上続くようであれば早目の受診をおすすめします。

2010年10月22日金曜日

かすやキッズネット2010年11月号

今月は『細菌性髄膜炎ワクチン』です。
10月上旬にヒトパピローマウイルス・Hib・肺炎球菌に対するワクチンについて、政府が今年度内に公費負担を検討中であるとの報道がありました。具体的には半額を国費負担、残る半額を自治体が負担する形で検討中のようです。今後国会での承認が必要ですが、ようやくワクチン行政が動き出してきた感があります。この動きをふまえて細菌性髄膜炎ワクチンについて簡単にまとめてみます。【細菌性髄膜炎】5歳未満の子どもにおいて年間600〜 1000人程度の発症があり、高度な治療を行っても5%程度の死亡率や20%程度に重い後遺症を認めています。(福岡県の小児科定点報告からは年間1020人程度の発症報告のようです)原因菌としては、Hib・肺炎球菌でその8〜9割を占め、発症年齢では0歳台の子どもで過半数を占めています。【ワクチン】欧米各国ではHibワクチン・肺炎球菌ワクチンはすでに定期接種化されてきており、その有効性・安全性は実証されています。【接種法】Hibワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンは生後2ヶ月より接種可能であり、またワクチンの同時接種も普及してきており、生後2ヶ月になったらこの2つのワクチンを同時接種(左右の腕にそれぞれを接種)されることを検討されていいかと思います。*なお本稿を記載している時点ではまだ公費負担ではありません。

2010年10月12日火曜日

『♪感謝・・・そして未来へ!』

第10回YOSAKOIかすやまつりが10/9・10とありました。
全国から3000人近くの踊り子さんが集い、心をこめて演舞されました。
ものすごいパワーをいただきました。
いろいろな方々に『ありがとう』です。
次の10年にむけて更なる飛躍を!!



10/9土曜日の一番隊の演舞です。



10/10日曜日の総踊りです。
写真は一番隊さんのHPより転載させていただいています。
圧巻でした!!

2010年10月8日金曜日

第10回YOSAKOIかすや祭り

いよいよ明日からですね!

気合いを入れて頑張りましょう!!

*写真は一番隊のHPよりお借りしました。


2010年10月1日金曜日

こども健康教室でした

昨日は13:30より駕与丁公民館で第7回こども健康教室を行いました。
『今秋からの予防接種』をテーマに、細菌性髄膜炎ワクチンを中心に
子宮頸がん予防ワクチン・日本脳炎ワクチン・インフルエンザワクチン
についてお話しました。予想以上の方々に来ていただき、また質問も
多く皆さんの関心の高さを感じました。今後も機会があればお話を
したいと思っています。
また日本医師会の「希望するすべての子どもに予防接種を!」
キャンペーンにも署名いただきありがとうございました。

2010年9月22日水曜日

休診のお知らせ

10/2(土曜日)は院長が学会出張のため休診とさせていただきます。
ご了解下さい。

2010年9月17日金曜日

かすやキッズネット2010年10月号

今月は『今秋からの予防接種』です。
【日本脳炎ワクチン】8月末より日本脳炎ワクチン(2期の接種:9歳から13歳未満)が定期接種となりました。また第1期の接種不足分をこの期間(9歳から13歳未満:第2期接種の時期)で定期接種として接種できます。
【インフルエンザワクチン】10月よりインフルエンザワクチンが接種開始となります。 
国・市町村が実施主体となりますが、昨年のような混乱はないと考えます。①従来の季節性インフルエンザ+昨年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の混合ワクチンです. ②従来のように13歳未満は2回接種です
③昨年のような接種者の優先順位はなく、また流通の規制もありません
④従来通り接種費用は被接種者が負担します. 65歳以上の方などは助成の対象となります)
Hibワクチン】1昨年の12月から日本でもHibワクチンの接種が始まりましたが、ワクチンの供給量が少ないため多くの接種希望者の方々が数ヶ月以上の予約待ちの状況と思います。しかし今秋からのワクチン供給量の増加に伴い、10月下旬からは他のワクチン同様に医療機関で予約・接種が速やかにできるようになるようです。 *不明な点は医療機関などにお問い合わせ下さい。なお第7回こども健康教室でも『最近の予防接種』をテーマにお話させていただきます。

2010年9月6日月曜日

パピーウォーカー講習会

昨日糸島の盲導犬協会訓練センターで、6組のご家族(2組は佐賀の方でした)と一緒にパピーウォーカーの講習を受けてきました。
内容は『アタッチメント』『他の犬と遭遇しても興奮して吠えないようにする』『down(=伏せ)』などの2時間で、我が家のパピー『ワンビー』と楽しんできました。
指導員の方からの「〝他の犬に吠えることがいけない〟のではなく〝それよりも飼い主と関わる方が楽しい〟とわからせる」という話が印象的でした!





2010年9月3日金曜日

今秋からの Hibワクチン 予約について


今秋からのワクチン供給増加に伴い、下記のように予約を変更します。

1.10/18までに当クリニックにてHibワクチンの予約をいただいた方。
   
  『10月中に当クリニックからご自宅へ 接種予定日 を連絡します』
 
2.10/19以降に 当クリニックでHibワクチンの予約をいただく方。
     
  『他のワクチン同様、受付・電話にて接種日を決めます(予定)』


 *不明の点あればお問い合わせ下さい。


日本脳炎ワクチン第2期接種について


【日本脳炎ワクチンについて】

1.第2期の接種(9歳から13歳未満)定期接種となり、
   粕屋町でも第1期接種と同様に公費負担での接種となりました。

2.第1期の接種回数不足分は下記の期間で定期接種として接種できます。
  
   ・生後6ヶ月〜7歳半(いわゆる第1期の期間)
   ・9歳〜13歳未満 (いわゆる第2期の期間)
 
*不明の点あればお問い合わせ下さい。

2010年8月30日月曜日

平成22年 秋・冬のインフルエンザワクチンについて

1.『従来の季節性インフルエンザ+昨年の新型インフルエンザ』の 混合ワクチン です。
2.従来のように13歳未満の者は2回接種の予定です。
3.昨年のような優先順位はなく、流通の混乱もないと考えます。

当クリニックでは10月よりインフルエンザワクチンの接種開始予定です。
9月下旬より予約受付を開始したいと考えています。
その際はあらためてご連絡します。     


H22.9.13 改訂 ふたばこどもクリニック院長



2010年8月22日日曜日

うみこい祭り2010

本日は「うみこい祭り2010」に行ってきました。宇美八幡宮・樹齢2000年の大樟のもとで舞を奉納すると聞いていたため「おごそかな祭りになるのかな?」と想像していたのですが、祭りが始まると宇美町内外の20チームの演舞で会場は熱気に溢れかえっていました。僕自身は暑さのため大丈夫かな。。。と不安もありましたが、「ことほぎの舞」「感謝」〜かすや祭り10周年記念曲〜など何とか気持ちを込めて舞えたかな。。。と ??
よさこい以外にも「博多にわか」「うみまち小唄」の披露があったり大いに楽しめました。
2回目のお祭りであるということでしたが大盛況でありました。実行委員の方々お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

2010年8月20日金曜日

かすやキッズネット2010年9月号


今月は『乳幼児の鉄欠乏貧血』です。
【はじめに】生後810ヶ月の赤ちゃんの約1020%に鉄欠乏を認めるという報告があります。鉄欠乏が続くと貧血になりますが徐々に進行するため、「顔色が少し悪いようだが元気はあるから」とそのままに過ごされているケースも多いようです。【鉄とは】鉄は赤血球の主要な材料であり、また発達・感染防御にも役割を果たしている大事な栄養源です。しかし自分で産生できないので食事で摂取しなければなりません。赤ちゃんの食事は母乳やミルクですが、鉄の含有率や吸収率を考えると完全な量ではないようです。また乳児期後半には離乳食が始まりますが、十分な鉄を摂取できるようになるまでには時間がかかります。したがって多くの赤ちゃんは胎児期にお母さんから受けとった鉄分を体のなかに蓄え、それを出生後に使いながら「鉄のやりくり」をしているのです。【鉄欠乏性貧血】もともとの鉄の蓄えが少ない場合や体が大きくなって鉄の需要が増えてくると、生後6ヶ月頃より鉄欠乏状態になってくる場合があり、さらに進むと鉄欠乏性貧血になります。【治療】鉄不足の程度によっては鉄剤を補完食として数ヶ月間与えるのが良いと考えます。なお食事では動物性蛋白質(肉・魚類)が良いようです。 ふたばこどもクリニック とねがわ

第7回こども健康教室のご案内

【テーマ】『最近の予防接種について』

【日時】2010年9月30日(木曜日)
    午後1時30分〜午後2時

【場所】駕与丁公民館


 ☆ つどいの広場の一環として、
   ご気軽に参加下さい。
 
 ☆ 参加費は無料です。

2010年8月4日水曜日

院内ギャラリー・・・?

よさこいでお世話になっているU氏から素敵な写真を提供いただきました。先週より待合室の壁に飾っています。たぶん5月の駕与丁公園でのバラ祭りの演舞だと思います。

2010年7月29日木曜日

アジア太平洋こども会議

第22回アジア太平洋こども会議で粕屋町にはハワイからこども大使6人とシャペロンさん1人がやってきました。よさこい「一心一想」・「フラ」の披露、交流キャンプ、パフォーマンスイベント、そうめん流し・スイカ割り大会、そして何よりもホストファミリーとの楽しい毎日・・・とあっという間の10日間でした。こども達はもちろん大人にもいろいろな事に気づかせてもらった日々でした。
関係各者の方々おつかれさまでした。そしてありがとうございました。
ハワイのこども達、Good Luck!

2010年7月24日土曜日

夏期休暇のお知らせ

8/12(木)〜 8/15(日)は 夏期休暇とさせていただきます。


2010年7月19日月曜日

夏本番

17日の土曜日は粕屋町商工会花火大会でした。 オープニングでは 一番隊のみんなと『不死鳥ことほぎの舞』のお披露目をさせていただきました。3000発の花火が打ち終わると、余韻と同時に「いよいよ夏本番!!」という感を強くしました。海に!山に!と楽しみですね (^_^)v

2010年7月17日土曜日

かすやキッズネット2010年8月号

今月は『感染症による出席停止期間』です。
【はじめに】最近、手足口病やリンゴ病のお子さんで「いつから登園・登校可能?」という質問を受けます。インフルエンザや水ぼうそうなどは出席停止期間がわかりやすいのですが、その他の伝染病(学校伝染病第3種:手足口病・リンゴ病など)では、「医師が伝染のおそれがないと認める」までとなっています。しかし厳密にその判断を行うのは不可能であり、ある程度医師の裁量に任されているのが実状と考えられます。①患児の治療のための休養期間②集団生活において他の児に感染させる可能性が低くなるまでの期間という考えをベースに、病気の感染力・病気自体の重症度を加味して現実的な対応がなされていると考えます。以下おもな病気について述べます。【手足口病】重症化することは少なく、また出席停止による感染予防効果も低いとされているため、お子さんが発疹のみで元気であれば登校可能と考えます。【ヘルパンギーナ】高い熱を出すことが多いため解熱後のお子さんの状態によって登校時期を考えます。【リンゴ病】発疹がでている時期にはウイルスの排泄はなくなっているため、お子さんが発疹のみで元気であれば登校可能です。【溶連菌感染症】抗生剤投与により12日程度で除菌できるため、その後は登校可能です。 ふたばこどもクリニック とねがわ

2010年6月27日日曜日

Diend &Den-O

『超電王3』観てきました。イマジン達の「ゆるさ」、「イケてる」ディエンド・大樹、「強いけど哀しい」G電王・・・とやっぱり期待を裏切らない作品でした! プレイルーム本棚にパンフレットを置いてます。 
夏のWも待ち遠しいです。。。

2010年6月24日木曜日

こども健康教室でした!

本日は第6回こども健康教室をいつもの駕与丁公民館でおこないました。『こどものアトピー性皮膚炎』をテーマに、基本的な考え方・日頃の診療で感じることなどをお話ししました。今回は多くの方々に来ていただきありがとうございました。もっとクリアに話ができたら・・・との思いもありましたが次回の宿題とさせて下さい。
いろいろな人と話をする中で、多様性の中から本質を構築することができると思っており、今後も「こども健康教室」は続けていきたいと思っています。次回は9月下旬を予定しています。テーマに関してご要望のある方はご気軽に連絡下さい。*粕屋町社会福祉協議会(938−6844)

2010年6月18日金曜日

「首がすわる?」

昨日は4ヶ月健診に行ってきました。3〜4ヶ月ともなると声を出したりあやすと笑ったりと表情もかなり豊かになってきますね。ところで4ヶ月健診では『首のすわり』をCheckします。よくお母さん方から「首がすわっていますか?」と質問を受けますが、「首がすわる」とは「乳児の頭に支えをやらずともたて抱きできる状態」をいい、以外と漠然としたものをいっています。だから首のすわりにも「首がすわりたての状態〜十分に首がすわった状態」まで非常に幅があり、健診医は発達段階の中でどのあたりにあるかを考えながら判断しています。また首のすわりが不十分な場合には、手足の緊張が低下していないかも観察しながら判断しています。もし不明な点があれば健診時に保健師さんや健診医に聞いてみたらいかがでしょうか。

かすやキッズネット2010年7月号

今月は『夏かぜ』です。
【夏かぜウイルス】かぜ全体の原因ウイルスは200種類以上あるといわれています。一般にウイルスは寒冷・乾燥を好むため、冬期にかぜが流行するのですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。エンテロウイルス・アデノウイルスなどがその代表でそれぞれ数十種類あります。【エンテロウイルス】「エンテロ」とは腸の意味で、のどだけではなく腸でも増殖するため、発熱・のどの痛み・発疹に加えて、下痢や腹痛などのおなかの症状を認めます。手足口病(手掌・手甲・足底・足甲に23mm程度の発疹やのどの水疱が特徴)、ヘルパンギーナ(高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴. のどが痛くて食事を飲み込みにくいこともある)などが代表的な病気です。【アデノウイルス】「アデノ」とはのどの意味で、このウイルスも気道や腸で増殖します。のどの痛み・強い咳・結膜炎を認めるときもあります。咽頭結膜熱(高熱、のどの痛み、目の充血などを認める. 俗にプール熱と呼ばれますがプール以外でも感染します)が代表的な病気です。【対処法】他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため安静・対症療法で対応し、通常は23日程度で軽快します。もし発熱が2〜3日以上続き、活気がない・咳や喘鳴が強い・嘔吐や下痢が続く場合にはかかりつけのお医者さんに相談下さい。 ふたばこどもクリニック とねがわ

2010年6月10日木曜日

おじゃましました

本日は気持ちのいい青空のため、午後よりクリニックをとびだして小さいお友達のところに検診でお邪魔しました。みんな元気で、おりこうさんでした。小さい子が頑張って診察にのぞむ姿や、大きい子が診察の順番を待ち診察前後ではきちんと挨拶をしてくれる姿にはちょっと感激しました。『あおぞらっこさん』これからも健やかに育ってね!! 園長先生、保育士さんお疲れさまでした。

2010年5月23日日曜日

急患センター

昨晩は某所の急患センターに行ってきました。

気合いを入れて診療に臨みましたが、救急車搬入や処置が必要な患者さんが
続くと、患者さんの待ち時間は最大2時間にまでなってしまいました。。。

結局、小児科(準夜)は80名程度の受診があったようです。

皆様、おつかれさまでした。

2010年5月20日木曜日

かすやキッズネット2010年6月号

今月は『赤ちゃんのうんち』です。
【うんちの色】うんちの色は、体の中で作られる胆汁色素・腸の中の正常なばい菌の影響・食べ物の種類によって変化します。緑色のうんち、点状・糸状の血液が少量混じったうんち、ゼリー状の粘液が混じったうんち・・・などは赤ちゃんの機嫌がよく元気であれば問題ないことがほとんどです。ただ発熱・嘔吐・下痢・不機嫌がつづく・・・などの症状があれば医師に相談されて下さい。【便秘】生後1ヶ月過ぎより赤ちゃんの排便回数が減ってくることを経験しますが、これは便秘ではなく正常な経過です。便秘の定義は難しいのですが、一般的には「3日以上の排便間隔」+「固いうんち」と考えてよいでしょう。単に排便間回数が少ないだけのものを、便秘とは言いません。3日に1度程度の排便ペースであっても、『らくに』『やわらかい』うんちを出せていればあまり心配はありません。ただそれ以上の排便間隔になってくると腸の中でうんちの水分が吸収されてうんちがだんだん固くなり、排便困難になってくる可能性があります。また毎日排便があっても、コロコロの固い「ウサギのうんち」が続いていれば、やはり排便困難になってくる可能性があります。このような場合には便の性状や症状(排便時のいきみ・不機嫌)に気を配っていただき、症状があれば医師に相談されてみてください。*下痢については別の機会に。。。 ふたばこどもクリニック とねがわ

2010年5月17日月曜日

第6回こども健康教室のご案内

【テーマ】『こどものアトピー性皮膚炎について』

【日時】2010年6月24日(木曜日)
    午後1時30分〜午後2時
    *今回より早目になっています。

【場所】駕与丁公民館


 ☆ つどいの広場の一環として、
   ご気軽に参加下さい。
 
 ☆ 参加費は無料です。

第6回かすやバラ祭り

久々の更新です。

昨日5/16は第6回かすやバラ祭り@駕与丁公園がありました。
晴天のなか町内外の多数の踊り子さんが参加され大盛況でした!!
よさこいかすや祭り10周年記念曲『感謝』や 新しい旗のお披露目もありました。

演舞後に町外の方より「粕屋町は元気ですね」と声をかけていただき、
なぜか嬉しかったです。。。

10月9日・10日の本祭にむけて、更なる元気をいろんな人と共有していきたいと感じました。


ちなみに人口4万人の粕屋町には1000人以上の踊り子さんがいるそうです。







2010年4月25日日曜日

かすや祭り新曲振り落とし

昨日の土曜日はかすや祭り新曲の振り落としがありました。終わった頃には外は暗くなっていましたが、そんなことを感じさせない濃密な時間でした。今日も10時から練習です。

今年はかすや祭り10周年をむかえます。大成功にむけて頑張ろう!!



2010年4月22日木曜日

日常の小児外科疾患

大阪赤十字病院小児外科の先生のお許しを得て、【日常の小児外科疾患】をリンクさせていただきました。非常にわかりやすく説明されてあり、画像もあるため、ご覧になることをお薦めします。http://www.osaka-med.jrc.or.jp/shounigeka/index.htm

2010年4月21日水曜日

BCG接種

本日はBCG接種でした。皆さんに協力いただき手際よく接種終了しました。ありがとうございました。事前に説明しましたが、接種後数日以内で接種部位が強く発赤してくるようであったら早目に受診して下さい。(軽く発赤し数日で消退するものはコッホ現象類似反応であることが多く、特別な措置は必要ありません)

急患センター

最近は週末の急患センターに出務しています。昨日の日曜日は午前中は来院される方は少なかったのですが、昼前より増えてきて、最終的には小児科日勤で120名程度の受診者であったようです。6〜7割程度の方は嘔吐下痢などの消化器症状ある方で、点滴の必要な方も結構いました。まだまだ嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が流行っているようです。手洗い・うがいを心がけたいものです。

2010年4月19日月曜日

かすやキッズネット2010年5月号

今月は『日本脳炎ワクチン』について考えます。【日本脳炎ワクチンの扱い】平成17年の積極的勧奨接種の差し控え以降、ワクチン接種は希望者に対して行うようになりました。そして本年3月で旧ワクチンの使用期限が切れ、現在は新ワクチン(昨年6月発売)しか接種できないため、平成22年度からは以下の点が変わるようです。①平成22年度は3歳児に対する第1期初回接種(2回接種)を積極的に勧奨接種する方針 ②第2期接種(9歳以上13歳未満:おおむね小学4年生)に新ワクチンを定期接種としては接種できないが、今夏までには方針を示す予定 ③接種年齢を過ぎてしまった人(第1期であれば76ヶ月以上)への対応も検討中…以上わかりにくいと思いますが、日本脳炎ワクチン接種を勧める方向に動いてきているようです。【接種すべきか?】前述したように本年度より部分的?に積極的勧奨接種が再開されるようです。僕は以下のように考えます。日本では日本脳炎の発症は非常に少ない(発症は毎年数名程度で、感染しても1000人に1人程度の発症)。しかし世界的にはワクチン接種率の低い東南アジアを中心に年間3〜5万人の発症があり、いったん発症すると死亡率が約20%、神経学的後遺症を50%に残すと言われている。西日本では豚への日本脳炎ウイルスの感染は高率にあっている。安全性に関しては他のワクチンと比較しても問題はなさそうである。以上を考えると日本脳炎ワクチンは接種しておいていいと考えます。

2010年4月17日土曜日

アンパンマンとなかまたち

アンパンマンの布おもちゃを作りました。プレイコーナーにおいていますので、かわいがって下さい。


2010年4月5日月曜日

BCG接種について

粕屋町では本年4月よりBCG接種が集団接種から個別接種になります。当クリニックでも4月よりBCG接種を開始します。毎週 水曜日pm2:00〜3:00の1時間で、予約制です。該当月齢(生後3ヶ月以上、6ヶ月未満)のお子さんがいる親御さんは、お気軽にお電話下さい。☎957−1021

2010年4月2日金曜日

診療時間を変更します

平成22年4月5日より診療時間が変わります
1.診療開始時刻を、9:00〜 から 8:40〜 
2.木曜日の診療終了時刻を、〜13:00まで から 〜12:00まで
  * 土曜日は従来通り、 〜13:00まで

診療開始が20分間早くなりました (^_^)

2010年3月19日金曜日

日本脳炎ワクチンについて

昨日(3/18)午後より恒例?のこども健康教室を駕与丁公民館で行いました。テーマは『新しい予防接種』として、特に小児用肺炎球菌ワクチンや子宮頸がん予防ワクチンを中心にお話ししました。お母さん方からの質問としては・子宮頸がんワクチンの接種年齢や副反応・Hibワクチンの接種年齢(上限)・接種費用についての質問がありました。また日本脳炎ワクチンについては「接種すべきか?」について悩まれている方が多い印象を受けました。医師の中でも様々な考えがあるため、親御さん達が混乱されているのも当然かと思います。
僕自身は以下のように考えています。確かに日本では日本脳炎の発症は非常に少ない(発症は毎年数名程度で、感染しても1000人に1人程度の発症)。ただ日本との環境の違いがあるとはいえ、現在も世界的にはワクチン接種率の低い東南アジアを中心に年間3〜5万人の発症があり、いったん発症すると死亡率が約20%、神経学的後遺症を50%に残すと言われている。西日本では豚への日本脳炎ウイルスの感染は高率にあっている。安全性に関しては他のワクチンと比較しても問題はなさそうである。今後日本脳炎ウイルスの毒性の変化の可能性もある?・・・ 以上を考えると日本脳炎ワクチンは接種しておいてもいいのではないかと考えます。

かすやキッズネット2010年4月号

新年度となるためざっとポイントをのべます。【BCG】粕屋地域では4月よりBCGワクチンが集団接種から個別接種に変わります。接種は生後3ヶ月以上から6ヶ月未満までの3ヶ月間という限られた期間です。接種医療機関は各自治体の広報誌に掲載される予定です。【小児用肺炎球菌ワクチン】2月末より接種開始となりました。髄膜炎などの重症細菌感染症のほとんどはHib (インフルエンザ菌b型) とこの肺炎球菌が原因菌です。欧米ではすでにHibワクチンと同様にその効果は認められています。生後2ヶ月以降から接種可能で、接種年齢(月齢)によって接種回数が異なります。ただ任意接種であるため接種費用は実費負担となり、1回あたり1万円前後になるようです。【日本脳炎ワクチン】2005年からの積極的勧奨の差し控えは続いたままですが、本年3月でマウス脳由来ワクチンが使用できなくなったため、今後は乾燥培養ワクチンのみでの接種となります。これによりこれまでの制約がとれてくると考えられます。【子宮頸がん予防ワクチン】昨年12月より接種が開始されました。治療ではなく予防のワクチンであるため、10代前半の女性の接種がすすめられています。【MRワクチン】福岡県は平成21年度12月末の時点で第3期接種率が全国でも低いレベルのようです。第234期は年度が替わると公費負担がなくなり有料となります。注意しましょう!ふたばこどもクリニック

2010年3月3日水曜日

第5回こども健康教室のご案内


【テーマ】『新しい予防接種について』

【日時】2010年3月18日(木曜日)
    午後2時20分〜午後3時

【場所】駕与丁公民館


 ☆ つどいの広場の一環として、
   ご気軽に参加下さい。
 
 ☆ 参加費は無料です。




 ☆ これまでの『こども健康教室』

第1回『予防接種について』(2009年4月23日)
第2回『アトピー性皮膚炎』(2009年6月25日)
第3回『予防接種(2)』 (2009年9月17日)
第4回『こどもの事故』  (2009年11月26日)

かすやキッズネット2010年3月号

今月は『BCGワクチン』です。

本年4月より粕屋地域ではBCGワクチンが集団接種から個別接種に変わります。これまでは指定された日時に公的施設(保健センターなど)に『集まって接種』していましたが、4月からは親御さんが各医療機関に予約をして『個別に接種』することになります。【結核】日本では年間約25000人の発病があり、先進国の中では罹患率が高いといわれれています。特に乳幼児が結核に罹患した場合、抵抗力が弱いため髄膜炎などの重症結核症となり後遺症を残す可能性があります。【BCG】結核発病予防のワクチンがBCGです。BCGを接種しても将来結核にかかる可能性がゼロとなるわけではありませんが、少なくとも乳幼児の重症結核に対しては高い予防効果があるといわれています。【接種時期】生後3ヶ月以上から6ヶ月未満までの3ヶ月間という限られた期間です。【接種方法】9本の針がついた管針を用いて上腕に接種します。【接種部位の変化】接種後10日位から針痕に小さい発赤・膨隆が出現し、3040日後がピークとなります。これは正常な反応です。【接種後早期の反応】前述とは異なり、接種後早期に(接種後3日以内、遅くても710日以内)、針痕に発赤・膨隆などの変化を見た場合には速やかに医療機関を受診して下さい。【副反応】接種1〜2ヶ月後に接種した側のわきの下のリンパ節がはれることが1%程度に認められますが、通常は自然軽快していきます。 ふたばこどもクリニック とねがわ

かすやキッズネット2010年2月号

今月は『子宮頸がん予防ワクチン』です。

昨年12月より子宮頸がん予防ワクチンが発売され接種が始まりました。【子宮頸がん】子宮頸がんは乳がんに次いで発症率の高い女性のがんで、日本では年間約15000人が罹患し、約3500人の方々がなくなっており、また20〜30歳代の若い女性に増加しています。【原因】ヒトパピローマウイルス(HPV)、その中の発癌性HPVの感染が主な原因と考えられています。ただ発癌性HPV自体は珍しいウイルスではなく多くの成人女性に感染歴があると言われています。感染してもほとんどの人では一過性の感染で終わるのですが、1000人に1〜2人の割合で持続感染が起こり、10数年後に子宮頚部の細胞を癌化すると言われています。【ワクチン】このワクチンは既に100ヵ国以上で承認されており、日本でもこのワクチンの接種によって7〜8割の子宮頸がんの発症が防げるとされています。10歳以上の女性から接種可能であり、特にHPVに感染する前の10代前半に接種することががすすめられています。接種回数は3回で、6ヶ月の間に行います。ただし任意接種のため実費負担となり、3回の合計接種費用は4〜5万円程度になると考えられます。関心のある方はかかりつけの医師にご相談されたらいかがでしょうか。(ワクチン接種によってすべての子宮頸がんの発症が防げるわけではないので20歳を過ぎたら定期的な検診が必要と考えます) ふたばこどもクリニック とねがわ

かすやキッズネット2010年1月号

今月は『おねしょ』です。

「おねしょ=夜尿」に対して『自然に治るので大丈夫。でも病院を受診した方がいいのかな・・・』と考えている親御さんもいるかもしれません。夜尿は5歳でも5人に一人認めるといわれており、成長とともに自然に少なくなるため幼児期の夜尿はあまり問題がないと考えてよいでしょう。ただ小学校入学後も週の半分以上に夜尿を認める場合には治るのに数年以上かかることもあるため、小学校入学後も夜尿が続いている場合を「夜尿症」として「夜尿=おねしょ」と区別しています。この「夜尿症」の治療の柱としては、生活指導・薬物療法・行動療法(夜尿アラームなど)があります。生活指導では就寝前の水分摂取制限・排尿習慣や夜間の冷え対策などがあります。夜中に子どもを起こすことについては日本では否定的な意見が強く、また紙おむつ使用の是非についても様々な意見があるようですが、まだ一定の見解はないと考えます。薬物療法については省略しますが、行動療法では夜尿アラームの有効性が報告されています。ただアラームが鳴った時の家族への影響や金銭的負担(機種にもよるが本体1万+α程度)が検討事項となります。他には毎日尿量を計測し、夜尿症のタイプによって治療法を検討していく方法もあるようです。最後になりましたが一年間の連載に感謝しております。今後も細々と続ける予定ですが、テーマのご要望があれば担当までご連絡下さい。ふたばこどもクリニック:とねがわ

かすやキッズネット2009年12月号

今月は『小児用肺炎球菌ワクチン』です。

日本でもHibワクチン(*4月号参照)に続き望まれていた、小児用肺炎球菌ワクチン(商品名プレベナー)が来春に発売される予定です。なお現行の成人向け(2歳以上)肺炎球菌ワクチンは、乳幼児には効果はないとされています。【肺炎球菌とは?】こどもでは乳幼児の髄膜炎・中耳炎・肺炎の原因となります。【肺炎球菌髄膜炎とは?】肺炎球菌の感染ですぐに重症感染症を起こすことは少ないのですが、脳や脊髄を包む髄膜に感染してしまうと髄膜炎として重症な病気となってしまいます。初期症状では風邪との区別がつかず、最終的には腰椎内に針を刺す特殊な検査をしないと診断がつきません。治療にもかかわらず亡くなる方は約10%、後遺症率は約30%と非常に厳しい病気です。細菌性髄膜炎の原因の約60%Hibで、約20%がこの肺炎球菌が原因といわれており、Hib髄膜炎にくらべて発症は少ないですが、死亡率・後遺症率がやや高いようです。【ワクチンは?】『予防が最大の決め手』として世界100ヵ国近くで認可されており、米国では乳幼児の重症肺炎球菌感染症が8割以上激減するなどその効果も確認されています。日本では、生後2ヶ月以降からの接種となると考えられ、接種年齢(月齢)によって接種回数が異なると考えられます。ただ任意接種であるため接種回数に応じた実費負担となります。これから来春にかけて詳細が明らかになってくるでしょう。ふたばこどもクリニック:とねがわ

かすやキッズネット2009年11月号

今月は『新型インフルエンザワクチン』です。

10/10時点で確認できる厚労省の資料を参考に述べます。『ワクチンの有効性は期待できるが、接種したからといって必ず感染を防げるわけではない・当面ワクチン量には限りがあるため優先順位を決めて接種する・10月下旬より医療従事者に接種開始し、11月より妊婦や最優先基礎疾患をもつ方12月よりその他の基礎疾患をもつ方や1歳〜小学3年生以下の小児1月より1歳未満児の保護者や小学46年生の児童、その後中学生、高校生、65歳以上の高齢者に順次行う予定のようです。(高卒以上〜64歳以下の方で、指定基礎疾患のない方・お子さんに乳児のいない方・医療従事者ではない方や、1歳未満の乳児は優先接種者にはなっていないようです。これらの方々には上記接種が終了後にワクチン量を踏まえて対応していくようです)・10月中〜下旬には接種医療機関が決まり、必要書類(例えば妊婦さんでは母子手帳)を提示の上接種となります。*具体的な日程等については接種医療機関にお問い合わせ下さい。
余談ですが、先日第9回よさこいかすや祭りがありました。新型インフルエンザの影響で多少制約はつきましたが、踊り子さん・観客・実行委員・ボランティアの方々の熱気と情熱ですばらしいお祭りであったと思います。来年は第10回という記念大会になるとのことで、更なる成功を応援したいと思います! ふたばこどもクリニック院長:とねがわ

かすやキッズネット2009年10月号

今月は『新型インフルエンザ』です。

新型インフルエンザ(A型/H1N1亜型)は福岡県でも8月に入り流行を認め、第36週(8/319/6)は定点当たりの患者数は3.58と全国平均の2.62を上回っている状況です。周辺地域でも患者数は増加してきており、今後粕屋町でも流行が予想されます。新型インフルエンザの特徴は・感染発症率が高い・多くの人は重症化しない・ただ従来の季節性インフルエンザと違い、若年者にも呼吸不全例が報告されている・リスクのある人は要注意・乳幼児では脳症の疑い(意識レベルの低下、異常言動)や呼吸症状の悪化(息苦しさ、喘鳴)に注意する・発病早期(半日以内)では診断が困難な事が多い・新型インフルエンザワクチンの効果についてはどこの国もデータを持っていない(あまりに過大な期待は?)・接種時期(10月下旬?)、接種対象者(優先者)、接種医療機関(限定される)などの検討事項がある(今秋〜冬の流行には間に合わない可能性がある)・ちなみに従来の季節性インフルエンザワクチンの生産量は昨年の8割程度であり、また医療機関への供給方法にも制約がついている状況です。*個人的にはインフルエンザに限らず風邪でもまれに脳症・呼吸不全をきたすことはあるため、インフルエンザの診断に過剰に重きをおくより、経過の中で病勢を判断・ケアしていく姿勢が基本ではないかと考えます。更にもっと大事なのは、病気に負けない体を創るための毎日の食事・生活ではないかと考えますが・・・ ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ

かすやキッズネット2009年9月号

今月は『学童の肥満』です。

粕屋地域でも学校心臓検診で生活習慣病のスクリーニングが始まりました。先日学校検診協議会があり、その中で印象に残った点を記します。『①軽い肥満は大丈夫?「学童」では「軽度」肥満であっても既にインスリン抵抗性が高い児童がおり、成人期に糖尿病・脳卒中・心疾患の発症が憂慮される。②小学校に行けばやせる?小学校入学直後に急激に体重増加するケースが多い。幼稚園児の1日の運動時間は平均3時間で、小学生では80分程度と半減しているとのデータもあり、運動時間との関連も指摘されている。③肥満の治療は難しい?食事:空腹感をともなわない食事摂取が有効であり、ひとつの方法としてかむ回数を設定・実行することをすすめる。また朝食はきちんととる。運動:休日(月に8日程度)には160分以上の運動(ウオーキングなど)を実行する。このように具体的な項目・数値を設定し、チェックシートで毎日チェックする。実際にこの方法で70%以上の児童に肥満改善を認めた。短・中期的には肥満治療はそれほど困難ではないのかもしれない。④急にやせるのはいけない?肥満治療を開始した場合、最初のひと月から効果(体重減少)を認める。認めない場合はその後の治療効果が困難と予想される。最初の取り組みが肝心である。』以上です。日々の外来で実践されているDrの話であり、非常に説得力を感じました。夏休みで二次検診で当クリニックを受診されるお子さんもいますが、上記をポイントに診療に取り組もうと思いました。 ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ

かすやキッズネット2009年8月号

今月は『本の紹介』です。

突然ですが、皆さんは今春に発刊された『子育てハッピーアドバイス小児科の巻』をご存知でしょうか?僕も遅ればせながら最近読んだのですが、おもしろくてためになる本なので皆さんに紹介したいと思います。 僕は少なくとも治療に関してはシンプルにありたいと思っています。たとえば2月号で「発熱」について書きましたが、ほとんどの発熱はウイルスによる気道感染症(かぜ)であり、特別な治療を行わなくても23日で解熱するものがほとんどです。ただ時に重篤な病気がかくれていることもあるので、年齢・病日・随伴症状がポイントと考え、経過の中で判断していくことが大事であると考えています。したがって発熱してまだ1日以内であれば、問診・診察の上よく考えて、抗生剤は出さずに対症療法の薬だけで様子をみることがほとんどです。念のため採血をしてもほとんどのお子さんは炎症データは悪くなく、数日の経過で軽快していくことがほとんどです。 この本は、正しい知識を伝えて、親御さんに安心と自信を持ってもらうことを目的に書いてあります。ざっとページをめくってもキーワードがたくさんあります。〜発熱はワルモノじゃない、発熱してすぐに受診しても早く治るわけではない、解熱剤で病気は治りません、風邪薬は風邪そのものを治す薬ではありません、風邪そのものに効く薬はありません、よくある病気の大部分はこどもが自分の力で治している、小児科は重い病気のサインがないかチェックするところ、医師の「わかる」とママたちの「わかる」は少し違う・・・などなどです。一読をおすすめします。 ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ

かすやキッズネット2009年7月号

『日本脳炎』について。

日本脳炎ウイルス】日本脳炎ウイルスは豚に感染・増殖し、免疫のない母豚では流産をおこします。その豚の血を吸った蚊は死ぬまで(1ヶ月程度)ウイルスを体内にもっており、人間の血を吸う時にウイルスを感染させます。豚への感染が高率であること、蚊の移動距離(1030km?程度)や生息時期(春〜秋)、人から人への感染がないことを考えると、地域性や季節性を考慮すべきと考えます。【日本脳炎】東南アジアを中心に年間3〜4万人の発症があります。日本では1960年代までは毎年1000人以上の発症がありましたが、その後は激減し現在は年間10人以下の発症です。この効果はワクチンによるものが大きいと考えます。人間では感染してもほとんどの人は発症せず、感染しても1000人に数人程度(1%以下)の発症のようですが、発症した場合は20%程度の死亡率や後遺症が問題となります。【ワクチン】因果関係不明な重篤な脳脊髄炎の報告があったため、2005年から積極的勧奨は差し控えのままになっています。6月に新しい日本脳炎ワクチンが発売されましたがこの状況は変わっていません。ただお子さんの年齢・接種状況によっては定期接種としての扱いも可能となります。夏を控えた今の時期、接種の是非も含めてかかりつけの先生と相談されてはいかがでしょうか?(新ワクチンも、接種もれ者の扱い・旧ワクチン接種者の今後の接種・ワクチンの不足などの問題もありますので今後の厚労省の対応に注目しましょう)

625日(木曜日)1420分〜15時の予定で、こども健康教室『アトピー性皮膚炎』を駕与丁公民館にて開催します。つどいの広場の一環としてお気軽にご参加下さい。なおテーマなどについてご要望があれば、かすやキッズネット(938-6844)までお寄せ下さい。ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ

かすやキッズネット2009年6月号

『川崎病』について。

川崎病】川崎病は耳にする機会も少なくないと思います。約40年前に日赤医療センターの川崎先生によって報告され、川崎病と命名されました。現在も原因は特定できていませんが、小血管に炎症が起こっていることがわかっています。3歳未満の乳幼児に多く、全国では年間約8千〜1万人程度、福岡県では年間約300人程度の報告があり、こどもの病気としてはまれなものではありません。基本的には予後良好な病気ですが、まれに心臓の冠動脈に後遺症を残すことがあるため、ちょっと注意が必要な病気です。

診断】①(5日間以上の)発熱 ②発疹 ③目の充血 ④唇の紅潮 ⑤手足の指などの紅潮・腫脹 ⑥首のリンパ節の腫脹 以上の6項目のうち5つ以上を認めれば診断できますが、不全型もあるため慎重な判断が必要な時もあります。またBCG痕の発赤も参考となります。乳幼児で23日続く発熱に発疹をともなってくれば、川崎病も念頭におきながら診療することが一般的と考えます。

治療】川崎病と診断されれば、原則入院の上、免疫グロブリンの点滴(12日間)、抗炎症薬の内服(退院後も含め12ヶ月間)を行います。10日間程度で退院できることが多く、退院後は定期検診を数年間行いますが、運動制限などはせずに普通の生活が送れることがほとんどです。*ちなみに当クリニックでも定期検診は行っています。

625日(木曜日)1420分〜15時の予定で、こども健康教室を駕与丁公民館にて開催します。つどいの広場の一環としてお気軽にご参加下さい。なおテーマについてご要望があれば、かすやキッズネット(938-6844)までお寄せ下さい。ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ

かすやキッズネット2009年5月号

『赤ちゃん』のアトピー性皮膚炎について。

アトピー性皮膚炎】アトピー性皮膚炎という言葉は耳にする機会も多いと思いますが、まだまだ不明な点も多いようです。ただ以前のようにアレルギーとの関係はあまりクローズアップされておらず、皮膚の一番上の薄い角質層(乳児では0.1mm以下)の働きが弱いことによる様々な皮膚の症状と考えられています。当然ながら赤ちゃんの皮膚はまだ弱く、アトピー性皮膚炎を発症することは十分にありえます。ちなみに4ヶ月の赤ちゃんの1割以上にアトピー性皮膚炎を認め、その多くは数年のうちに治っていきます。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギー】学会ガイドラインによるアトピー性皮膚炎の診断基準は「①痒みをともなう湿疹②乳児では顔>体 に多い③慢性の経過」であり、食物アレルギーに関しては必須項目としては問うていません。たしかに「食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎」はあるのですが、全てのアトピー性皮膚炎に食物アレルギーが関与しているわけではありません。(この辺は専門家の中でも少し議論はありますが・・・)一般に赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は皮膚の未熟性に起因することが多く、「アトピー性皮膚炎=食物アレルギー」とすぐに結びつけなくてもよいと考えます。明らかな誘因がある場合は別として、まずはスキンケアと塗り薬で治療し、それでも改善しなければ原因食物を考える・・・という順序でよいと僕は考えます。

アトピー性皮膚炎の治療】①スキンケア:きれいに、そしてしっとり〜清潔・保湿・刺激をさける。②塗り薬:乳児ではステロイドの塗り薬が中心になると考えます。十分な量を塗り、その後症状にあわせて塗る間隔をあけていきます。

423日(木曜日)1420分〜15時の予定で、こどもの健康教室を駕与丁公民館にて開催します。テーマは『予防接種』の予定です。つどいの広場の一環としてお気軽にご参加下さい。ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ