今月(第153号)は『おたふくかぜワクチン
(その1)』です。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
昨年4月から始まったおたふくかぜワクチンの出荷
規制が12月にようやく解除されました。
粕屋町では2019年6月から接種費用の一部助成
制度が始まり、2021年度からは対象者が就学前
の幼児まで広がりました。
また古賀市・篠栗町でも2020・2021年度から同様
の制度が始まりました。
そこでこれから数回?にわたり本制度が開始され
そこでこれから数回?にわたり本制度が開始され
た背景について少々述べていきたいと思います。
6年前の2016年は糟屋地区(1市7町) ではおたふく
かぜの大流行がありました。
そこで当時福岡県が公表しているサーベイランスデータ
を糟屋地区に絞って再集計してみると、
糟屋地区において非常に強い流行が確認されま
糟屋地区において非常に強い流行が確認されま
した。(ちなみに同年7月には警報レベルの報告
数もありました)
おたふくかぜは一般に予後良好な病気ですが
注意が必要な合併症として髄膜炎・精巣炎等が
あります。特に難聴は強い聴力障害を認め、
治療法がないため高度の聴力障害が残ってしま
います。難聴の発症率はおたふくかぜ1000人に
1人程度と言われていますが、流行状況によって
は発症率はもっと上昇すると言われています。
そこで2017年1月に糟屋地区におけるおたふく
かぜ流行の実態調査を関係団体・公的機関へ
提案し模索していきました。(次号に続く)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している <かすやキッズネット> の
『まちのお医者さん』に連載中です。