今月(第155号は)
『おたふくかぜ(その3)』です。
2016年度の糟屋地区(人口約30万人: 地域の二次
医療圏に相当する) に属する全小中学校の生徒
52校・約28,000人を対象とした調査を行い、
おたふくかぜ患者数は1,045人でした。
一般的に
“約1000人のおたふくかぜ患者に対し1人の難聴
の合併症を認める. 難聴は強い聴力障害を認め
有効な治療法がなく症状の改善は困難” と
いわれています。
そうするとおたふくかぜの大流行を認めた2016
年度の糟屋地区では計算上難聴発症例が懸念さ
れました。
そこで2017年春から以下の活動を始めました。
① 情報の共有
(流行状況. おたふくかぜ・難聴への配慮等)
② ワクチンの接種勧奨
③ ワクチン接種費用への公費助成の実現
*偶然にも
同年4月からNHK朝ドラ「半分、青い。」が
始まり、同年秋には日本耳鼻咽喉科学会の
「ムンプス難聴の大規模全国調査」結果が公表され
ました。この時は運命・奇跡のようなものを
感じ、これらを励みに活動していきました。
(次号に続く)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。