今月(第125号)は『食物アレルギー』です。
日々の診療で問い合わせの多い食物アレルギーです。
以下にポイントを述べますのでご参考に下さい。
① 食物アレルギーの全体像はまだ十分には解明されていませんが、
最近は免疫学的知見から 経口免疫寛容・腸内細菌などが
トピックのようです。
② 食物アレルギーは1人1人の発症様式・経過が異なるため、
患者さん毎に個別に対応していきます。
③ 採血による特異的IgE検査は不確実な側面があります。
一部のコンポーネントアレルゲンの特異的IgEにのみ限定的な有用性が
確認されているのが現状です。
診断で最も重要なのは詳細な問診(摂取歴)です。
④ 原因食物の厳格な除去ではなく「必要最小限の除去」が推奨されて
ています。「症状を誘発しない範囲内で食べる」「食べられる範囲
までは食べる」ことが推奨されています。
⑤ 「食物負荷試験を繰り返しながら、少しずつ制限解除を進める」
という段階的解除が主体となってきています。
★ 9/28(土)
14時から粕屋町福祉センターにて
『乳幼児の食物アレルギーのお話し会』を開催します。
お気軽に参加下さい。
http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/kidsnet.html