2017年11月10日金曜日

キッズネット12月号

今月(第104号)は『インフルエンザワクチンは効く?』です。
      
インフルエンザワクチンは「効く?」「効かない?」の質問をよく受けます。
僕はこの議論のポイントは3点あると考えます。

【人間の免疫】
インフルエンザの既往があっても罹患するケースがありウイルスの抗原変異に
人間の免疫システムが十分に対応できていない。

【ワクチンの限界】
現行の不活化スプリットワクチンでは自然免疫系への刺激がなく、
細胞性免疫の誘導ができず、ワクチンの効果は限定的である。
つまりインフルエンザ感染歴が少ない乳幼児にはワクチンの効果が少ないの
は当然である。またワクチンの製造過程での抗原性の変異による有効性
の低下(卵馴化)も指摘されている。

【体調管理】
インフルエンザは人間が本来持っている免疫システムを十分に発揮すれば、
多くの場合1週間以内の罹病期間を経て軽快する。
またワクチンの効果もより発揮される筈である。
従ってインフルエンザ感染予防で一番大切なのは、
自らの免疫システムを低下させない日々の体調管理であると考える。

*「インフルエンザワクチンは効く?効かない?」は、「効く」の定義
 曖昧であり、条件・対象によってその結論は異なります。
 僕は日々の体調管をベースに感染機会へ配慮し、
 その上でワクチンを接種します。

2017年11月9日木曜日

ひなたの修了式

先日、盲導犬候補犬「ひなた」の修了式がありました。
無事訓練センターへ送り出しました。
我が家からの「卒業式」でした。

約11ヵ月の共同生活の中で
癒やされたり教えてもらったり気づかせてもらったり
と本当に貴重な時間でした。

*仔犬達が人間社会における社会性を身に付けていくべく
その最初の大事な期間をお預かりするわけですが、
そもそも人間様は自身の社会性というものを
どう考えているのかな・・・と感じたりもしましたが。

「ひなた」との散歩でのちょっとしたハプニングが楽しかった
のですが、それがなくなりインドア生活になりそうです・・・

これから「ひなた」は仲間達や訓練士さんとの
楽しい日々でしょう!

Go  for  it !!




おたふくかぜワクチン

先月のことですが
当地区におけるムンプス難聴の疫学調査
を発表してきました。

*9月に日本耳鼻咽喉科学会からムンプス難聴の全国調査結果が
 公表されたので、関心のある方もいらっしゃるかと思います。

僕は今回の当地区の疫学調査を通して以下のことを学びました。

・本症は、他人事・対岸の火事ではない。      
・ワクチンは見えない「メリット」と        
見える「デメリット」を十分に勘案すべきである。
 (ワクチンの副反応がゼロということはありえないが
         あっても多くは軽微な副反応である)
・疫学データをはじめとする数値はわかりやすいが、 
その内容を十分に検証すべきである。      
(分母や分子の数、偏り、定義など)       

いたずらに煽るわけではありませんが
おたふくかぜワクチンは大切だと思います。