2020年7月17日金曜日

キッズネット8月号

今月(第136号)は『夏かぜ』です。
                            
7月に入り、夏かぜの子どもさんの受診が増えてきました。

【夏かぜウイルス】
かぜのウイルスは寒冷・乾燥を好むため冬に流行することが
多いのですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもおり、
これが夏かぜウイルスです。エンテロウイルス・アデノウイルス等が
その代表です。

【エンテロウイルス感染症】
咳は比較的軽く、発熱・のどの痛み・体幹や手足の発疹
(突発性発疹のように解熱後に発疹が出現することもある)
が特徴的です。下痢・腹痛などの消化器症状を認める
こともあります。
手足口病:手・足の丘疹や水泡、口腔内の小水疱が特徴
ヘルパンギーナ高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴。
  よだれ・嚥下痛が強い時もある)などが代表的な病気です。

【アデノウイルス感染症】
発熱・のどの痛みに加えて、結膜炎を認める場合もあります
咽頭結膜熱:高熱・のどの痛み・充血などを認める。
   プール熱とも呼ばれますがプール以外でも感染します。
流行性角結膜炎
*それぞれ学校保健安全法で出席停止期間がきまっています。

【対処法】
他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため
対症療法で対応していきます。