今月は『感染症による出席停止期間』です。
【はじめに】最近、手足口病やリンゴ病のお子さんで「いつから登園・登校可能?」という質問を受けます。インフルエンザや水ぼうそうなどは出席停止期間がわかりやすいのですが、その他の伝染病(学校伝染病第3種:手足口病・リンゴ病など)では、「医師が伝染のおそれがないと認める」までとなっています。しかし厳密にその判断を行うのは不可能であり、ある程度医師の裁量に任されているのが実状と考えられます。①患児の治療のための休養期間②集団生活において他の児に感染させる可能性が低くなるまでの期間という考えをベースに、病気の感染力・病気自体の重症度を加味して現実的な対応がなされていると考えます。以下おもな病気について述べます。【手足口病】重症化することは少なく、また出席停止による感染予防効果も低いとされているため、お子さんが発疹のみで元気であれば登校可能と考えます。【ヘルパンギーナ】高い熱を出すことが多いため解熱後のお子さんの状態によって登校時期を考えます。【リンゴ病】発疹がでている時期にはウイルスの排泄はなくなっているため、お子さんが発疹のみで元気であれば登校可能です。【溶連菌感染症】抗生剤投与により1〜2日程度で除菌できるため、その後は登校可能です。 ふたばこどもクリニック とねがわ
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