2017年8月21日月曜日

子育て出前講座特別編:ご報告


一昨日、粕屋町社会福祉センターにて
『乳幼児の食物アレルギー』
をテーマにお話しさせていただきました。

ご質問も多数頂きありがとうございました。
僕自身の見解も交えてお答えさせていただきました。

・一般的な考え方
・個別的な考え方

この2つが柱になると考えます。

後者は、お子さんの1人1人の状況によって変わりますので
かかりつけの医師に相談されながら管理されてください。

皆様のお役に少しでも立てていただけたら幸いです。




2017年8月16日水曜日

キッズネット9月号

今月(第101号)は『熱中症』です。

熱中症とは「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態」です。
スポーツ・仕事中に発症する<労作性>と日常生活で発症する<非労作性>
2つがあり、重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。

【Ⅰ度】「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、手足のしびれ・冷感・こわ
    ばり」等を認めます。基本的に意識障害は認めないので、
    きつがっていても呼びかけには返答可能と考えられます。
    発汗による体液の喪失と末梢血管拡張作用による脳血流の減少が
    原因と考えられるため、涼しい環境で安静臥床(足を挙上)・
    ぬれタオル等によるクーリング・水分(できれば経口補水液)の
    摂取をさせながら経過観察していきます。

*「頭痛・きつさ」等を認めはじめたら、Ⅰ度の前段階状態と考えられるので、
  このような徴候を認めたら、早目に涼しい環境で休ませましょう。
  症状は時間とともに変化していきます。症状が改善しなければ医療機関を
  受診してください。

【Ⅱ度】Ⅰ度より重症化し、意識障害「反応が鈍い、経口摂取不能」等が
    顕在化してきます。 
    Ⅱ度では高体温による臓器障害が強くなる可能性があり、
    医療機関を至急受診してください。

CPT2という酵素に特定の遺伝子タイプを持っている人では、高温環境下では
 血管障害をきたしやすくリスクが高いとも言われています。