今月(第150号)は『インフルエンザワクチン』です。
10月から インフルエンザワクチン の接種がスタートされると
思います。(今年はワクチンの供給量が昨年の7割程度?
との噂もありますが・・・)
以下にインフルエンザワクチンのポイントを述べます。
【人間の免疫システム】
過去にインフルエンザの既往があっても感染してしまう
ケースがあるように、人間の免疫システムがインフルエンザ
ウイルスの抗原変異に十分に対応できていないと考え
られます。
【ワクチンの限界】
現行の不活化スプリットワクチンでは自然免疫系への刺激
がなく細胞性免疫の誘導ができないため、
ワクチンの効果は限定的になってしまいます。
インフルエンザ感染歴が少ない乳幼児にはワクチンの効果が
少ないのは当然です。またワクチンの製造過程での抗原性の
変異による有効性の低下(卵馴化)も指摘されています。
【ワクチンを接種する前に】
インフルエンザは人間が本来持っている免疫システムが十分に
発揮されれば、ハイリスク者でない限り多くの方は
重症化せずに軽快します。ご自身の免疫システムを低下
させないような体調管理を行ったり、感染機会に
配慮した上でのワクチン接種が推奨されます。
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している <かすやキッズネット> の
『まちのお医者さん』に連載中です。