2022年11月5日土曜日
新型コロナウイルス感染症検査実績
2022年10月28日金曜日
2022年10月23日日曜日
かすやキッズネット11月号
今月(第163号)は『新型コロナウイルスワクチン』です。
9・10月に3つの新しいコロナウイルスワクチンが承認されました。
これでF社製のワクチンは全部で5種類となりました。
(10月上旬時点)
【1価ワクチン】*③が新たに承認.
①12歳以上用:従来株(武漢由来).
初回免疫(1・2回目の接種).
②5歳〜12歳用:従来株. 初回免疫(1・2回目の接種)
および追加免疫(3回目の接種). 3回目の接種は
2回目から5ヶ月以上の間隔をあけて接種.
追加免疫(3回目の接種)時の年齢が13歳以上の時
は後述の④or⑤を接種する.
③6ヶ月〜4歳用:従来株. 初回免疫(1・2回目+3回目
の接種).1・2回目の接種間隔は3週間以上あける.
3回目の接種は8週間以上あける.
11〜12月以降に接種開始?
【2価ワクチン】④⑤が新たに承認. 10月以降に接種開始?
④12歳以上:従来株+オミクロン株(BA.1).
追加免疫(3回目以降の接種). 3回目の接種は
2回目から5ヶ月以上あける.
⑤12歳以上:従来株+オミクロン株(BA.4-5).
④と同様に接種.
*オミクロン株対応の④と⑤の効果の差はないようです.
*実際の接種体制・時期は自治体によって異なります.
<かすやキッズネット>の『まちのお医者さん』に
連載中です.
2022年10月16日日曜日
2022年10月9日日曜日
2022年10月2日日曜日
2022年9月20日火曜日
かすやキッズネット10月号
10月から インフルエンザワクチン 接種が医療機関で開始される
と思います。(今冬は3シーズンぶりにインフルエンザの流行
が予想されています)
【人間の免疫システム】
過去にインフルエンザの既往があっても感染してしまうケース
があるように、人間の免疫システムがインフルエンザウイルスの
抗原変異に十分に対応できていないと考えられます。
【ワクチンの限界】
現行の不活化スプリットワクチンでは自然免疫系への刺激がなく
細胞性免疫の誘導ができないため、ワクチンの効果は限定的
になってしまいます。
インフルエンザ感染歴が少ない乳幼児にはワクチンの効果が少ない
のは当然です。またワクチンの製造過程での抗原性の変異に
よる有効性の低下(卵馴化)も指摘されています。
【ワクチン接種に加えて】
現行のインフルエンザワクチンの効果は限定的なため、自分の免疫
能を低下させないよう体調管理を行ったり、
感染機会に配慮した防衛策を行うことが大切です。
【同時接種】
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能です。
しかし新型コロナワクチンとインフルエンザ以外のワクチンとの同時接種
は不可能です。13日以上の間隔をあける(14日目以降
から接種可能) となっています。(2022年9月上旬時点)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行している
<かすやキッズネット>の『まちのお医者さん』に
連載中です。
2022年9月3日土曜日
2022年8月20日土曜日
かすやキッズネット9月号
今月(第161号)は『熱中症』です。
熱中症は「暑熱環境における身体適応の障害によって
起こる状態の総称」です。
スポーツ・仕事中に発症する<労作性>と日常生活で
発症する<非労作性>の2つに分類されます。
重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。
Ⅰ度:「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、
手足のしびれ・冷感・こわばり」等であり
基本的に意識障害を認めません。
「歩けない位きつがっているが、呼びかけ
には返答できる」イメージです。
発汗による体液の喪失と暑熱環境下の末梢血管
拡張作用による脳血流の一時的な減少と考えら
れ、涼しい環境で安静臥床(足を挙上)・濡タオル等
によるクーリング・水分(できれば経口補水液)を
摂取させながら経過観察します。
症状は時間とともに変化していきます。
改善しなければ医療機関へ受診して下さい。
*「発汗・軽い頭痛・きつさを認めるが歩行可能」で
あればⅠ度の前段階状態と考えます。
このような徴候を認めれば早目に涼しい環境で
休ませましょう。
Ⅱ度:Ⅰ度より重症化し意識障害「ぼーっとして反応が
鈍い」が顕在化してきます。高体温による
臓器障害が強くなる可能性があり、
医療機関を速やかに受診してください。
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行している
<かすやキッズネット>の『まちのお医者さん』に
連載中です。
2022年8月6日土曜日
新型コロナウイルス感染症の検査実績
2022年7月25日月曜日
かすやキッズネット8月号
『おたふくかぜワクチン(その6)』です。
大規模疫学調査の結果
公費助成の検討
2022年7月19日火曜日
2022年6月20日月曜日
かすやキッズネット7月号
2017年5月以降、情報の共有・ワクチンの接種勧奨を
地域の住民が自治体に対して要望がある場合、
まず議会へ陳情もしくは請願を行わなければ
いけません。
僕のこだわりとしてできるだけフラットな立ち位置
から自治体へ提案をしたかったので、
一町民として粕屋町議会へ「陳情」という形式で
提案しました。
“粕屋町におけるおたふくかぜワクチンの接種費用に
対する公費助成の陳情”として、多数の資料・疫学
データとともに提案しました。
翌2018年3月に議会から参考人として招聘され
プレゼンテーション・質疑応答を行い、その後議会での
検討の後に採択されました。
4月以降今度は行政サイドの検討(町政としての
予算承認の是非)が始まりました。
僕個人は「できることは何でもしよう!」と
議会・行政の担当者・医師会等と情報・意識共有を
繰り返し行いました。当時の担当者の方々の
熱意に大いに励まされました。
そして同年12月に行政サイドから陳情者へのヒアリング
として招聘され、関係者の方々にプレゼンテーション・
質疑応答を行いました。
(次号に続く)
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年6月13日月曜日
2022年6月3日金曜日
2022年5月29日日曜日
2022年5月25日水曜日
2022年5月21日土曜日
かすやキッズネット6月号
2017年5月以降、情報の共有・ワクチンの接種勧奨を
目的に関係学会・医師会・保健福祉事務所への情報
共有・啓発活動の提案や学会発表等を行いました。
そして一番の目的である
『ワクチン接種費用の公費助成』の実現を模索して
いきました。
*「おたふくかぜ」「おたふくかぜによる難聴」の
治療法はないため「おたふくかぜ」に罹ること
を予防するワクチン接種が一番有効な対策となります.
がいます。確かにそう思いますが、大きな理想
を唱えるだけでは現実は変わりません.
ただ定期接種化を待つだけでは
あまりに時間がかかります.
それよりもまずは “地域自治体の公費助成”を
検討していくことがより現実的です.
地域自治体の公費助成 ➡・・・ ➡定期接種化 と
いう手順を積み上げていくことが必要です.
疫学データとしての妥当性を専門の先生方に諮っ
て頂くことでした.
このような活動を続けていきました。
そして2017年仕事納めの12/28、粕屋町議会へ
多数の資料とともに陳情書を提出しました。
(次号に続く)
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年5月16日月曜日
2022年5月8日日曜日
2022年5月5日木曜日
2022年4月27日水曜日
2022年4月20日水曜日
かすやキッズネット5月号
子宮頸がん予防ワクチン(以下HPVワクチン)は2013年4月から
(1997/4/2〜2006/4/1生まれ) が対象.
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年4月17日日曜日
2022年4月10日日曜日
2022年4月3日日曜日
2022年3月29日火曜日
2022年3月25日金曜日
新型コロナウイルス感染症の検査実績
かすやキッズネット4月号
『小児用新型コロナワクチン』です。
現在(3月上旬) 新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)の流行
のピークは過ぎた感はありますが、患者数の減少は
緩やかで引き続き十分な感染対策が必要です。
当クリニックでも3月上旬のコロナウイルス患者数・検査陽性率
は2月と同程度で、流行は遷延していると感じます。
さて3月より小児用(5〜11歳)新型コロナワクチンの接種が
スタートします。現時点(3月上旬)でのポイントを示します。
・現在の流行の主体は若年者. 特に10代以下の割合
が多く,保育施設や学校でのクラスターが続いている.
・現在はファイザー社製のみ.
・従来のワクチンに比べmRNA量は1/3.
・発症予防効果は十分にあるとされている.
*オミクロン株(BA.1, 2)への有効性を示すデータは
まだ十分に得られていないとも.
・副反応の出現頻度は12歳以上の接種者よりも低い.
・3週間間隔で2回接種.
僕は現在の流行状況と、感染した場合の社会的制約
を鑑みると接種するメリットはあると考えます。
不明な点はかかりつけ医に相談されてご検討下さい。
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。