2022年5月25日水曜日
2022年5月21日土曜日
かすやキッズネット6月号
2017年5月以降、情報の共有・ワクチンの接種勧奨を
目的に関係学会・医師会・保健福祉事務所への情報
共有・啓発活動の提案や学会発表等を行いました。
そして一番の目的である
『ワクチン接種費用の公費助成』の実現を模索して
いきました。
*「おたふくかぜ」「おたふくかぜによる難聴」の
治療法はないため「おたふくかぜ」に罹ること
を予防するワクチン接種が一番有効な対策となります.
がいます。確かにそう思いますが、大きな理想
を唱えるだけでは現実は変わりません.
ただ定期接種化を待つだけでは
あまりに時間がかかります.
それよりもまずは “地域自治体の公費助成”を
検討していくことがより現実的です.
地域自治体の公費助成 ➡・・・ ➡定期接種化 と
いう手順を積み上げていくことが必要です.
疫学データとしての妥当性を専門の先生方に諮っ
て頂くことでした.
このような活動を続けていきました。
そして2017年仕事納めの12/28、粕屋町議会へ
多数の資料とともに陳情書を提出しました。
(次号に続く)
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年5月16日月曜日
2022年5月8日日曜日
2022年5月5日木曜日
2022年4月27日水曜日
2022年4月20日水曜日
かすやキッズネット5月号
子宮頸がん予防ワクチン(以下HPVワクチン)は2013年4月から
(1997/4/2〜2006/4/1生まれ) が対象.
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年4月17日日曜日
2022年4月10日日曜日
2022年4月3日日曜日
2022年3月29日火曜日
2022年3月25日金曜日
新型コロナウイルス感染症の検査実績
かすやキッズネット4月号
『小児用新型コロナワクチン』です。
現在(3月上旬) 新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)の流行
のピークは過ぎた感はありますが、患者数の減少は
緩やかで引き続き十分な感染対策が必要です。
当クリニックでも3月上旬のコロナウイルス患者数・検査陽性率
は2月と同程度で、流行は遷延していると感じます。
さて3月より小児用(5〜11歳)新型コロナワクチンの接種が
スタートします。現時点(3月上旬)でのポイントを示します。
・現在の流行の主体は若年者. 特に10代以下の割合
が多く,保育施設や学校でのクラスターが続いている.
・現在はファイザー社製のみ.
・従来のワクチンに比べmRNA量は1/3.
・発症予防効果は十分にあるとされている.
*オミクロン株(BA.1, 2)への有効性を示すデータは
まだ十分に得られていないとも.
・副反応の出現頻度は12歳以上の接種者よりも低い.
・3週間間隔で2回接種.
僕は現在の流行状況と、感染した場合の社会的制約
を鑑みると接種するメリットはあると考えます。
不明な点はかかりつけ医に相談されてご検討下さい。
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年3月15日火曜日
新型コロナウイルス感染症の検査実績
2022年2月16日水曜日
かすやキッズネット3月号
『おたふくかぜ(その3)』です。
2016年度の糟屋地区(人口約30万人: 地域の二次
医療圏に相当する) に属する全小中学校の生徒
52校・約28,000人を対象とした調査を行い、
おたふくかぜ患者数は1,045人でした。
一般的に
“約1000人のおたふくかぜ患者に対し1人の難聴
の合併症を認める. 難聴は強い聴力障害を認め
有効な治療法がなく症状の改善は困難” と
いわれています。
そうするとおたふくかぜの大流行を認めた2016
年度の糟屋地区では計算上難聴発症例が懸念さ
れました。
そこで2017年春から以下の活動を始めました。
① 情報の共有
(流行状況. おたふくかぜ・難聴への配慮等)
② ワクチンの接種勧奨
③ ワクチン接種費用への公費助成の実現
*偶然にも
同年4月からNHK朝ドラ「半分、青い。」が
始まり、同年秋には日本耳鼻咽喉科学会の
「ムンプス難聴の大規模全国調査」結果が公表され
ました。この時は運命・奇跡のようなものを
感じ、これらを励みに活動していきました。
(次号に続く)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している<かすやキッズネット>の
『まちのお医者さん』に連載中です 。
2022年1月23日日曜日
かすやキッズネット2月号
今月(第154号)は
『おたふくかぜワクチン(その2)』です。
糟屋地区におけるおたふくかぜ流行の実態
調査(疫学調査)を行うに当たって一番頭を
悩ませたのは調査対象集団の設定でした。
なぜなら調査対象の設定が疫学調査の土台
となるからです。
とはいえ “おたふくかぜの疫学調査として
1市7町に及ぶ自治体の小児を、同一条件で
もれなくカバーする調査” というのは日本
では前例がなかったので、自分なりに悩み
ながら関係機関に提案し協議していきました。
最終的には調査対象を『当地区における
小中学校全52校』としました。
(理由は各自治体の同一年齢のほぼ全集団を
対象にでき、また第2種学校感染症である
ため実数を把握しやすいからです)
早速2017年春に地域の保健会の皆様に
2016年度のおたふくかぜ流行状況の情報提供
と実態調査の提案を行いました。
幸いにも保健会の皆様の調査趣旨へのご理解
を頂き、アンケート調査を行い、速やかに
結果の集計を行うことができました。
結果は・・・
2016年度の糟屋地区(1市7町: 古賀市・新宮町・
久山町・粕屋町・篠栗町・志免町・須恵町・宇美町)
の 全公立小中学校 52校、生徒数27,857人の内、
おたふくかぜ罹患者は1,045人でした。
(次号に続く)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している <かすやキッズネット> の
『まちのお医者さん』に連載中です。