今月(第64号)は『夏かぜ』です。
8月中旬の現在も手足口病の流行は続いているようです。そこで今月は遅ればせながらも「夏かぜ」について。【夏かぜウイルス】一般にかぜのウイルスは寒冷・乾燥を好むため、冬期に流行するものですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。エンテロウイルス・アデノウイルス等がその代表でその仲間も含めると数十種類もあります。【エンテロウイルス感染症】咳は比較的軽く、発熱・のどの痛み・体幹や四肢の発疹(突発性発疹のように解熱後に発疹が出現することもある)が特徴的です。また「エンテロ」とは腸の意味であり、下痢・腹痛などのおなかの症状を認めることもあります。手足口病(手・足の丘疹や水泡、口腔内の小水疱が特徴。最近では2011年に大流行しました)、ヘルパンギーナ(高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴. のどが痛くて食事を飲み込みにくいこともある)などが代表的な病気です。【アデノウイルス】「アデノ」とはのどの意味で、このウイルスも気道や腸で増殖します。のどの痛み・結膜炎を認めるときもあります。咽頭結膜熱(高熱、のどの痛み、目の充血等を認める. 俗にプール熱と呼ばれますがプール以外でも感染します)・流行性角結膜炎が代表的な病気です。それぞれ学校保健安全法で出席停止期間がきまっています。【対処法】他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため対症療法で対応していきます。
*9/12土曜日15時より粕屋町福祉センターにて「乳幼児の食物アレルギー」をテーマにお話し会を企画しています。皆様のご参加をお待ちしています。