2021年11月21日日曜日

Christmas tree

例年よりちょっと早めに飾り付けをしました!



2021年11月20日土曜日

かすやキッズネット12月号

 今月(第152号)『赤ちゃんと蜂蜜:乳児ボツリヌス症』です。
                           

『赤ちゃんが蜂蜜を舐めましたがどうしたらいいですか?

 乳児ボツリヌス症を心配された問い合わせをいただきます.


以下本症のポイントを示します


ボツリヌス菌は芽胞という硬い種子のような形態で土壌・川に

広く存在します. 真空パック・瓶缶詰中の存在が有名ですが

野菜・果物等への付着もありえますただ芽胞を摂取しても

通常は人間の腸内細菌の働きで菌は増殖できずボツリヌス毒素

も産生されずにおわります

例外的に赤ちゃんは腸内細菌の働きが未熟なため毒素が

産生されて発症する可能性があります.


症状は330日の潜伏期間の後に, 35日以上続く便秘を

認め,その後活気低下・哺乳低下へと進展し

眼瞼下垂・無表情・体幹や手足の麻痺に至る場合があります.

 時に呼吸管理が必要な場合もあり注意深い観察と対応が

必要なケースもあります.


【蜂蜜が原因?】

蜂蜜を摂取した乳児の本症の発症頻度は不明です.

ただ最近30年間の報告を見ると本症と蜂蜜摂取との関連が

明らかな事例は少ないようです

(ちなみに市販の蜂蜜製品中にボツリヌス菌が混在しているのは

数パーセント以下?という記事を読んだ記憶がありますが・・・

従って赤ちゃんが蜂蜜を舐めてしまっても慌てずに,

3日間以上続く便秘と 元気がない・哺乳の低下等に注意して

観察気になったら医療機関を受診することをアドバイスし

ています


この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行

 している <かすやキッズネット> の

 『まちのお医者さん』に連載中です。

2021年10月22日金曜日

かすやキッズネット11月号


 今月(第151号)は『食物経口負荷試験』です。                 

私のクリニックでは食物アレルギー(FA)のお子さんを対象に

月に数人のペースで経口食物負荷試験(OFC)を行って

います。ガイドラインでは原因食物の厳格な除去ではなく

「必要最小限の除去」を推奨しており、

症状を誘発しない・食べられる範囲までは食べる」

ことを奨めています。

従ってFAのお子さんには「OFCを行い食べられる量を

推測し、少しずつ摂取量を増やしていく」という段階的

解除を行っています。

以下に私のクリニックでのOFCの流れを簡単に記します。

    即時型症状に関する問診

OFCの適応ありと判断したらOFC説明・同意・予約

OFC当日はアレルゲン食物を少量ずつ3090分の間隔で

 摂取。誘発症状がないことを確認して帰宅。

④自宅で同食物を指定の量・回数・期間で摂取

⑤数週間後に増量した同食物で

OFCを行う・・・以上を患者さんの状態に応じて

数ヶ月間繰り返し、段階的解除を目指します。

お子さんによっては1年近くかかるケースもありますが、

多くのFAのお子さんは完全解除もしくは完全解除に近い

状態まで進むことができるようです。

もちろん重度のFAのお子さんの場合は慎重な対応が必要

ですし、専門医療機関との連携が必要となるケースも

あります。

 この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行している

  <かすやキッズネット> の『まちのお医者さん』に

 連載中です。 

2021年9月23日木曜日

かすやキッズネット10月号

 今月(第150号)は『インフルエンザワクチン』です。                           

10月から インフルエンザワクチン の接種がスタートされると

思います。(今年はワクチンの供給量が昨年の7割程度?

との噂もありますが・・・)

以下にインフルエンザワクチンのポイントを述べます。


【人間の免疫システム】

過去にインフルエンザの既往があっても感染してしまう

ケースがあるように、人間の免疫システムがインフルエンザ

ウイルスの抗原変異に十分に対応できていないと考え

られます。


【ワクチンの限界】

現行の不活化スプリットワクチンでは自然免疫系への刺激

がなく細胞性免疫の誘導ができないため、

ワクチンの効果は限定的になってしまいます。

インフルエンザ感染歴が少ない乳幼児にはワクチンの効果が

少ないのは当然です。またワクチンの製造過程での抗原性の

変異による有効性の低下(卵馴化)も指摘されています。


【ワクチンを接種する前に】

インフルエンザは人間が本来持っている免疫システムが十分に

発揮されれば、ハイリスク者でない限り多くの方は

重症化せずに軽快します。ご自身の免疫システムを低下

させないような体調管理を行ったり、感染機会に

配慮した上でのワクチン接種が推奨されます。


この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行

 している <かすやキッズネット> の

 『まちのお医者さん』に連載中です。

2021年8月20日金曜日

かすやキッズネット9月号

 今月(第149号)は『熱中症』です。                       

熱中症は「暑熱環境における身体適応の障害によって

起こる状態の総称」です。

スポーツ・仕事中に発症する<労作性>と

日常生活で発症する<非労作性>の2つがあります。

重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。


【Ⅰ度】「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、

手足しびれ・冷感・こわばり」等が主な症状です。

基本的に意識障害は認めず、受け答えは可能です。

「歩けない位きつがっているが、呼びかけにはきちんと

返答できる」僕はイメージしています。

発汗による体液の喪失と暑熱環境下の末梢血管拡張作用

による脳血流の一時的な減少と考えられ、涼しい環境

安静臥床(足を挙上)・ぬれタオル等によるクーリング・水分

(できれば経口補水液)の摂取をさせながら経過観察します。

このような徴候を認めれば早目に涼しい環境で休ませま

しょう。症状は時間とともに変化していきます。

症状が改善しなければ医療機関へ受診してください。


Ⅱ度】Ⅰ度より重症化し意識障害「ぼーっとして反応が

鈍い」経口摂取不能 がより顕在化してきます。

高体温による臓器障害が強くなる可能性があり、

医療機関を速やかに受診してください。



この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行

 している <かすやキッズネット> の

 『まちのお医者さん』に連載中です。


http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/index.html


2021年7月18日日曜日

かすやキッズネット8月号

今月(第148号)は『子どもの新型コロナワクチン接種』です。


6月から本ワクチンが12歳以上の子どもさんにも

接種可能になりました。


7月上旬の情報を元にポイントを述べます。

ご参考になれば幸いです。


(現在はファイザー社製のみで、今後モデルナ社製も追加承認

 の予定です)


・現行のmRNAワクチン は有効性が非常に高く変異株への

 有効性も示されている.

・副反応:接種部位の痛みや腫れは多くの人に認める.

  頭痛・倦怠感・発熱は2回目の接種後に認めやすく

  若年者ほどその傾向が強い

  症状のピークは接種翌日で, 1週間以内に殆ど回復する.

   重篤な副反応は他ワクチンと比較して高い頻度ではない.

・新型コロナウイルス感染症:10代の感染者は多くは軽症です.

  ただし基礎疾患がある場合は重症化のリスクがある.

  感染する(させる)感染者は軽症〜無症状であって

  も少なくとも10日間の隔離が必要で社会的制約が

  非常に大きい


*以下は上記を踏まえた上での私見です

 新型コロナウイルス感染症は他のウイルス感染症に比して

 社会的制約が非常に大きいです

 またワクチンの副反応は若年者ほど発熱等の全身症状が

 出やすくお子さんによっては数日の学校欠席のケースも

 考えられますこれらを勘案しながら各ご家庭で

 お子さんのワクチン接種の是非や接種時期を慎重に

 ご検討下さい



この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行

 している <かすやキッズネット> の

 『まちのお医者さん』に連載中です。


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2021年6月21日月曜日

かすやキッズネット7月号

今月は『ウイルス性胃腸炎』です。

GW明けから嘔吐下痢症のお子さんが増えて

きた印象です。


代表的な原因ウイルスは、ノロウイルス・ロタウイルスです。

感染力が強く、吐物・便等のウイルス汚染物との

接触・経口感染によって発症します。


症状は嘔吐・下痢・腹痛・発熱・悪寒・だるさ等

です。


治療は経口摂取を制限しながら、少量ずつの

経口補水や症状を緩和する対症療法で様子を

見ていきます。特に発症後5〜6時間程度は

症状が強いため水分も含めた経口摂取を制限

します。そして吐き気がある程度落ち着いて

きたら少量の水分から与えていきます。


ポイントは

・本人が欲しがっても無理せず少量ずつ与える.

・小さじ(5mL程度) 23杯程度から与えていく.

・白湯やお茶でもいいのですが適度の糖・塩分

 を含むものが身体にとっては望ましいです。

 果汁入りのジュース・ゼリー・氷菓や果物の

 すりおろし、市販の経口補水液などを

 少量ずつ与えていきましょう.


発症後半日近く経過すると多くのお子さんは

症状のピークを過ぎ、2〜3日程度で治っていく

事が多いです。


親御さんより『脱水が心配』という声をいた

だきますが、数時間程度の経口摂取低下では

すぐには脱水にはなりません。

ただ8時間程度経っても『嘔吐を繰り返す』

『顔色が悪い』『元気なく横になっている』

であれば、早目に医療機関を受診して下さい。



この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行

 している <かすやキッズネット> の

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