かすやキッズネット2010年3月号
今月は『BCGワクチン』です。
本年4月より粕屋地域ではBCGワクチンが集団接種から個別接種に変わります。これまでは指定された日時に公的施設(保健センターなど)に『集まって接種』していましたが、4月からは親御さんが各医療機関に予約をして『個別に接種』することになります。【結核】日本では年間約2万5000人の発病があり、先進国の中では罹患率が高いといわれれています。特に乳幼児が結核に罹患した場合、抵抗力が弱いため髄膜炎などの重症結核症となり後遺症を残す可能性があります。【BCG】結核発病予防のワクチンがBCGです。BCGを接種しても将来結核にかかる可能性がゼロとなるわけではありませんが、少なくとも乳幼児の重症結核に対しては高い予防効果があるといわれています。【接種時期】生後3ヶ月以上から6ヶ月未満までの3ヶ月間という限られた期間です。【接種方法】9本の針がついた管針を用いて上腕に接種します。【接種部位の変化】接種後10日位から針痕に小さい発赤・膨隆が出現し、30〜40日後がピークとなります。これは正常な反応です。【接種後早期の反応】前述とは異なり、接種後早期に(接種後3日以内、遅くても7〜10日以内)、針痕に発赤・膨隆などの変化を見た場合には速やかに医療機関を受診して下さい。【副反応】接種1〜2ヶ月後に接種した側のわきの下のリンパ節がはれることが1%程度に認められますが、通常は自然軽快していきます。 ふたばこどもクリニック とねがわ