今月(第176号)は『ウイルス性胃腸炎』です。
11月中旬になり(原稿記載時)
朝晩は肌寒さも感じてきました。
インフルエンザに加えウイルス性胃腸炎の
お子さんも増えてきました。
代表的なウイルスはノロウイルスで
感染力が強く吐物・便等のウイルス汚染物
との接触・経口感染によって発症します。
症状は嘔吐・下痢・腹痛・発熱・悪寒・だるさ等です。
抗ウイルス薬がないため経口摂取を制限しながら
少量ずつの経口補水や症状を緩和する対症療法で
様子をみていきます。
発症後6〜8時間程度は症状が強いため
その間は水分も含めた経口摂取を制限します。
吐き気が落ち着いてきたら少量の水分
から与えていきます。
ポイントは
・本人が欲しがっても、少量ずつ与えていく
・小さじ(5mL程度) 2〜3杯程度から与えていく
・白湯やお茶でもいいのですが
適度の糖・塩分を含むものが吸収が良く
身体にとっては望ましいです
*果汁入のジュース、ゼリーや果物のすり下ろし
市販の経口補水液など
発症後半日近く経過すると
多くのお子さんは症状のピークを過ぎ
2〜3日程度で治っていく事が多いようです。