2015年12月19日土曜日

ケビンの近況


今年7月に我が家を卒業した盲導犬候補犬 ケビン の
近況報告が盲導犬協会からありました。





写真から、頑張っているのがよくわかります (^ ^)

これからも訓練士さんとともに、楽しい訓練の日々を送ってくれることでしょう!

がんばれ! ケビちゃん!


キッズネット1月号

今月(第81号)は『病気に対する考え方』です。
新年明けましておめでとうございます。今年も細々と続けていきます。よろしくお願いしますm(_ _)m
さて、よく外来で「AであればB」「AB」という質問をよく受けます。例えば「〇〇が流行っている。子供は〇〇に感染していないか?」「発熱が続くが、肺炎ではないか?」「おしっこが少ない。脱水ではないか?」などなど・・・ 確かにこういう考え方も必要かですが、もっと大切なことはないのでしょうか? それは、いきなり△△という状態を想定することではなく、まずは子供さんの状態(事実)をきちんと把握することだと考えます。先程の質問で言えば、同じ病原微生物であっても症状は様々であり、脱水・肺炎にしても重症度は様々です。△△という状態であっても実際にはバリエーションに富んでいるため、いきなり△△という問いかけをすることよりも、その子が現実にどういう状態であるのか?ということを判断することが優先されると考えます。そのためには子どもさんの事実(いつからの発症で、どういう症状があり、その症状はどういう経過をたどっているのか?等・・・)をきちんと捉えることが大切です。実際には軽症の子供さんが多いので、「AB」という考え方でも問題がないことが多いのですが、そればっかりだと思わぬ見落としに陥る可能性があります。僕はそう考えて診療をします。ふたばこどもクリニック http://www.futabakodomo.com/

2015年12月13日日曜日

雑記

あと約10日でクリスマス!

クリニックの待合室にもツリーを。




また新作フエルトアンパンマンファミリーを
12月より掲示しています (^^)



今年もあと3週間弱となり、寒さも本格的になるようです。
皆様、体調にはお気をつけ下さい。








2015年11月17日火曜日

キッズネット12月号

今月(第80号)は『ウイルス性胃腸炎』です。

初冬よりウイルス性胃腸炎が流行するのですが、福岡地区でも10月下旬より流行しているようです。このウイルスは環境耐性があり、また感染力が強いため、ウイルス汚染物(便・吐物)との接触で胃腸炎の集団発生がおこります。ウイルスはヒトの小腸内で急速に増殖し、1248時間の短い潜伏期間で発症します。症状は嘔吐・下痢・発熱・体のだるさ等であり、特に小児では成人に比較して嘔吐が強い傾向です。治療は有効な抗ウイルス薬はないために、症状を緩和する対症療法で経過を見ていきながら判断します。実際には吐き気の強い最初の数時間は、水分も含めた経口摂取を制限し、その後少量ずつ・ゆっくりと経口摂取を開始していきます。吐き気が強い時は、吐き気止めの薬を使うこともありますが、殆どは半日以内をピークに2〜3日間で軽快していきます。嘔吐が出現してすぐに病院を受診される方もいますが、嘔吐しだしても数時間以内であれば、まずは上記の方法で様子をみられてはいかがでしょうか。親御さんより「脱水が心配」という声をいただきますが、経口摂取の低下が数時間ある程度ではすぐには脱水にはなりません。ただ、嘔吐を繰り返す・元気がない・ぼーっとしている・・・ということが半日以上続くようであれば早目に病院を受診して下さい。

2015年10月19日月曜日

キッズネット11月号

今月(第79号)は『インフルエンザワクチン』です。
秋になりインフルエンザワクチンの接種が始まったかと思います。インフルエンザの流行期に入ると「ワクチンを接種したのに、インフルエンザに罹ってしまった」という声を毎年聞きます。そこでインフルエンザのポイントについてお話しします。
    インフルエンザは毎年冬に世界各地で流行が繰り返される・ワクチンよりも強力な免疫獲得があるはず
の自然感染であってさえも、翌年の感染を防げるわけではない・インフルエンザは多くの人は特別な治療を行わない場合でも1週間程度で治癒する・日本のインフルエンザによる死亡率は世界でも極めて低い・数は少ないものの重い合併症である脳炎・脳症は、乳幼児に多い・死亡例は高齢者に多く、その多くは肺炎の合併によるものが多い・現行のワクチンでは感染・流行を十分に阻止することは困難と考えられる(効果がないとは言っていません)・ワクチンの効果は高齢者に高く、乳幼児でのワクチンの効果は成人よりも低い傾向がある。
    以上のようにインフルエンザワクチンは、他のワクチンに比してその効果がやや曖昧な印象があります。
ワクチンを過信するのではなく、インフルエンザの流行期には人混みは避け、手洗い・換気・マスクの活用などの自己防衛が大切であると考えます。また高齢者や乳幼児に対しては本人への接種に加えて、その周囲の人々へのワクチン接種も考慮されたらよいかと考えます。

2015年10月12日月曜日

第15回YOSAKOIかすや祭りでした!

昨日は第15回YOSOKOIかすや祭りに参加してきました。

「盲導犬候補犬の子犬とのふれあいコーナー」のお手伝いをしてきました。

久しぶりに候補犬のパピーと遊べました!
やっぱりいいでいすね!

犬は純粋にこちらを見てくれるし、
こちらは犬に見られている。。。

楽しかったです!!



参加してくださった、ボランティアの方々、
ありがとうございました!

来年もまたこのような企画で集まればいいなと思います!



YOSAKOIかすや祭りでは、特別参加をさせていただきました。
体調不十分のため、現在練習には参加できないのですが、
煽りとして参加しないかと、声をかけていただきました。
恐れ多い! VS 参加したい! の 両方の気持ち でしたが、
後者の気持ちが勝り、参加させていただきました。

ステージでは大して何もできなかったのですが、
今年もかすや祭りに参加でき、みなさんと一緒にこの空気を味わえていることを
噛みしめながら、精一杯やらせていただきました!

よかった!
最高!

 本当にありがとうございました!








2015年9月24日木曜日

キッズネット10月号

今月(第65号)は『乳幼児の食物アレルギー』です。

今回は質問への回答(Q&A形式)にしました。
Q1「食物アレルギーを血液検査で調べたい」
A:血液検査(特異的IgEの値)だけでは、食物アレルギー(FA)の診断はできません。同値が高くてもアレルギー症状(即時型反応)が出ないケースや、逆に同値が低くてもアレルギー症状が出てしまうケースを外来で経験します。現在のFAの診断では、現実のアレルギー症状の有無・食物負荷試験の結果が重要視されています。更には、アレルギー症状がない多くの子供には、血液検査は必要ないのではないかという考え方が主流になりつつあります。もちろん血液検査が全く必要ないというわけではありませんが、その適応は十分に検討されるべきものと考えます。
Q2「食物アレルギーが怖いので、念のため食べさせないほうがよいのか?」
Q3「除去食解除のタイミングは?」
A:過度の食物制限はFAをひどくするor 増やしてしまう可能性が懸念されます。厚生労働科学研究班による「食物アレルギーの診療の手引き2014」には“念のため”に必要以上に食物除去は行わない、“食べられる範囲”までは積極的に食べられるように指示することが望ましい、とあります。実際の診療では、この方針に則って患者さんに応じた、摂取のあり方・除去のあり方を検討していきます。不明・疑問な点については医師にご相談ください。


2015年9月15日火曜日

子育て出前講座特別編 でした

先日、子育て出前講座特別編として
『乳幼児の食物アレルギー』をテーマにお話をさせていただきました。

お話の中身としては、決して特別な話ではなく、
食物アレルギーに関する、最近の基本的な考え方についてでした。

質問も受けたのですが、根本的なものから個別的なものまで多岐にわたり、
十分に回答ができなかったかな・・・と反省しています。

ただ皆さんのコメントを読んで、
食物アレルギーに関する基本的な考え方をご理解していただくことはできたかな・・・
と感じています。

今後もこのような形で、ざっくばらんなお話会が出来ればいいなと思っています。

企画していただいた粕屋町社会福祉協議会の皆様に深謝いたします。







2015年8月21日金曜日

キッズネット9月号

今月(第64号)は『夏かぜ』です。
8月中旬の現在も手足口病の流行は続いているようです。そこで今月は遅ればせながらも「夏かぜ」について。【夏かぜウイルス】一般にかぜのウイルスは寒冷・乾燥を好むため、冬期に流行するものですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。エンテロウイルス・アデノウイルス等がその代表でその仲間も含めると数十種類もあります。【エンテロウイルス感染症】咳は比較的軽く、発熱・のどの痛み・体幹や四肢の発疹(突発性発疹のように解熱後に発疹が出現することもある)が特徴的です。また「エンテロ」とは腸の意味であり、下痢・腹痛などのおなかの症状を認めることもあります。手足口病(手・足の丘疹や水泡、口腔内の小水疱が特徴。最近では2011年に大流行しました)、ヘルパンギーナ(高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴. のどが痛くて食事を飲み込みにくいこともある)などが代表的な病気です。【アデノウイルス】「アデノ」とはのどの意味で、このウイルスも気道や腸で増殖します。のどの痛み・結膜炎を認めるときもあります。咽頭結膜熱(高熱、のどの痛み、目の充血等を認める. 俗にプール熱と呼ばれますがプール以外でも感染します)・流行性角結膜炎が代表的な病気です。それぞれ学校保健安全法で出席停止期間がきまっています。【対処法】他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため対症療法で対応していきます。

9/12土曜日15時より粕屋町福祉センターにて「乳幼児の食物アレルギー」をテーマにお話し会を企画しています。皆様のご参加をお待ちしています。