2013年6月24日月曜日

キッズネット7月号


今月(51号)は『熱中症』です。
熱中症は高温環境による体の適応障害であり、重症度によってⅠ〜Ⅲ度に分類されます。
Ⅰ度は多量の発汗によって、一時的に手足の冷感・震え・しびれ・こわばりを認め、吐き気・多呼吸を認める場合もあります。また血管拡張によって一時的に脳血流が維持できず、めまい・立ちくらみを認める時もあります。涼しい環境で体を横にして(足を挙上)、濡れタオル等でクーリングし、塩分・糖分を含んだ水分の補給で対応します。
Ⅱ度はⅠ度よりも重症化し、意識もしっかりとしなくなってくるため、より慎重な対応が必要となります。口からの水分摂取が困難となってくるため、点滴が必要となってきます。
Ⅲ度になると体温調節ができなくなり、体温は40℃以上となり意識もないため病院への緊急搬送が必要です。まだまだ暑い日が続いています。猛暑下では子ども達を注意深く観察し、Ⅰ度の兆候(発汗が強い・手足のしびれ等)を認めてきたら早目に涼しい環境で休息させましょう。