今月(第171号)は『熱中症』です。
熱中症とは「暑い環境で身体が上手く適応できずに起きてしまう
状態を総称したもの」で、暑さに身体が慣れてない5〜6月頃より
認めます。<労作性>と<非労作性>(日常生活での発症)の2つが
あり、重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。
【Ⅰ度】「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、手足のしびれ・
冷感・こわばり」等です。意識障害は認めず「きつがっているが、
呼びかけにはきちんと返答できる」というイメージです。
発汗による体液の喪失と暑環境下での末梢血管拡張作用による
脳血流の一時的な減少、それに関連する自律神経の障害と考えら
れます。涼しい環境で安静臥床(足を挙上)・ぬれタオル等による
クーリング・水分(経口補水液)を摂取をさせていけば改善して
いくケースが殆どです。ただ症状は時間とともに変化していきます。
症状が改善しなければ医療機関を受診してください。
【Ⅱ度】Ⅰ度より重症化し、意識障害「ぼーっとして反応が鈍い」
が顕在化してきます。高体温による臓器障害が強くなる可能性が
あるため医療機関を速やかに受診してください。
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