2023年8月18日金曜日

かすやキッズネット1月号

 今月(第165号)は『食物経口負荷試験』です。

                             

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。


私のクリニックでは食物アレルギー(FA)のお子さんを対象に月に

数人のペースで経口食物負荷試験(OFC)を行っています。


ガイドラインでは原因食物の厳格な除去ではなく

「必要最小限の除去」を推奨しており

「症状を誘発しない・食べられる範囲までは食べる」こと

奨めています。


従ってFAのお子さんには

OFCを行い食べられる量を推測し、徐々に摂取量を増やす」

段階的解除を行っています。


以下にOFCの流れを記します。


   即時型症状に関する問診

② OFCの適応ありと判断したらOFCの説明・同意・予約

OFC当日はアレルゲン食物を少量摂取し90120分経過後に

  誘発症状がないことを確認し帰宅

  自宅で同食物を指定の量•回数•期間で摂取

⑤ 数週間後に増量した同食物でOFCを行う 


以上①〜④を数ヶ月間繰り返し、段階的解除を目指します。

お子さんによっては1年以上かかるケースもありますが

多くのお子さんは完全解除に近い状態まで進むことが

できています。もちろん重度のFAのお子さんの場合

慎重な対応が必要ですし、専門医療機関との連携が必要となる

ケースもあります。

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