今月(第166号)は『ウイルス性胃腸炎』です。
年明けからコロナウイルス感染症・インフルエンザに加えて、
ウイルス性胃腸炎のお子さんが増えてきた印象です。
代表的なウイルスはノロウイルス・ロタウイルスで感染力が強く吐物・便等
のウイルス汚染物との接触・経口感染によって発症します。
症状は嘔吐・下痢・腹痛・発熱・悪寒・だるさ等です。
治療は経口摂取を制限しながら少量ずつの経口補水や
症状を緩和する対症療法で様子をみていきます。
発症後6時間程度は症状が強いため水分も含めた
経口摂取を制限します。
吐き気が落ち着いてきたら少量の水分を与えていきます。
ポイントは
・本人が欲しがっても無理せず少量ずつ与える.
・小さじ(5mL程度) 2〜3杯程度から与えていく.
・白湯やお茶でもいいのですが, 適度の糖・塩分を含むもの
が身体にとっては望ましいです.
果汁入のジュース・ゼリー・氷菓や果物のすり下ろし、
市販の経口補水液を少量ずつ与える.
発症後半日近く経過すると多くのお子さんは症状のピークを
過ぎ、2〜3日程度で治っていく事が多いです。
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