2022年8月20日土曜日

かすやキッズネット9月号

今月(第161号)は『熱中症』です。


熱中症は「暑熱環境における身体適応の障害によって

起こる状態の総称」です。

スポーツ・仕事中に発症する<労作性>と日常生活で

発症する<非労作性>の2つに分類されます。


重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。


Ⅰ度:「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、

    手足のしびれ・冷感・こわばり」等であり

    基本的に意識障害を認めません。

   「歩けない位きつがっているが、呼びかけ

    には返答できる」イメージです。

   発汗による体液の喪失と暑熱環境下の末梢血管

   拡張作用による脳血流の一時的な減少と考えら

   れ、涼しい環境で安静臥床(足を挙上)・濡タオル等

   によるクーリング・水分(できれば経口補水液)を

   摂取させながら経過観察します。

   症状は時間とともに変化していきます。

   改善しなければ医療機関へ受診して下さい。

 

 *「発汗・軽い頭痛・きつさを認めるが歩行可能」で

   あればⅠ度の前段階状態と考えます。 

   このような徴候を認めれば早目に涼しい環境で

   休まましょう。


Ⅱ度:Ⅰ度より重症化し意識障害「ぼーっとして反応が

    鈍い」が顕在化してきます。高体温による

    臓器障害が強くなる可能性があり、

    医療機関を速やかに受診してください。


*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行している

 <かすやキッズネット>の『まちのお医者さん』に

 連載中です。


 

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