今月(第162号)は『インフルエンザワクチン』です。
10月から インフルエンザワクチン 接種が医療機関で開始される
と思います。(今冬は3シーズンぶりにインフルエンザの流行
が予想されています)
【人間の免疫システム】
過去にインフルエンザの既往があっても感染してしまうケース
があるように、人間の免疫システムがインフルエンザウイルスの
抗原変異に十分に対応できていないと考えられます。
【ワクチンの限界】
現行の不活化スプリットワクチンでは自然免疫系への刺激がなく
細胞性免疫の誘導ができないため、ワクチンの効果は限定的
になってしまいます。
インフルエンザ感染歴が少ない乳幼児にはワクチンの効果が少ない
のは当然です。またワクチンの製造過程での抗原性の変異に
よる有効性の低下(卵馴化)も指摘されています。
【ワクチン接種に加えて】
現行のインフルエンザワクチンの効果は限定的なため、自分の免疫
能を低下させないよう体調管理を行ったり、
感染機会に配慮した防衛策を行うことが大切です。
【同時接種】
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能です。
しかし新型コロナワクチンとインフルエンザ以外のワクチンとの同時接種
は不可能です。13日以上の間隔をあける(14日目以降
から接種可能) となっています。(2022年9月上旬時点)
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行している
<かすやキッズネット>の『まちのお医者さん』に
連載中です。
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