2016年10月20日木曜日

かすやキッズネット11月号

今月(第91号)は『インフルエンザワクチン』です。
秋になりインフルエンザワクチンの接種が始まったかと思いますので、そのポイントについて
お話しします。

・インフルエンザは毎年冬に世界各地で流行が繰り返される。
・ワクチンよりも強力な免疫獲得があるはずの自然感染であってさえも、
 翌年の感染を防げるわけではない。
・極論を言えば、特別な治療を行わなくても多くの人は1週間程度で治癒する。
(現実には抗インフルエンザ薬を使用するが)
・日本のインフルエンザによる死亡率は世界でも極めて低い。
・数は少ないものの重い合併症である脳炎や脳症は、乳幼児に多い。
・死亡例は高齢者に多く、その多くは肺炎の合併によるものが多い
・現行のワクチンでは感染・流行を十分に阻止することは困難と考えられる。
・乳幼児でのワクチンの効果は成人よりも低い傾向にある。

★以上のようにインフルエンザワクチンは、他のワクチンに比してその効果がやや曖昧な印象が
 あります。ワクチンを過信するのではなく、インフルエンザの流行期には人混みは避け、
 手洗い・換気・マスクの活用などの自己防衛が大切であると考えます。
 また高齢者や乳幼児に対しては本人への接種に加えて、その周囲の人々へのワクチン接種も
 考慮されたらよいかと考えます。

10/29(土)14時から粕屋町福祉センターにて『乳幼児の食物アレルギー』のお話し会を
 開催します。ご興味のある方は、お気軽に参加下さい。

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