2023年12月22日金曜日

かすやキッズネット1月号

今月(第177号)は『保険診療』です。

 

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

今回は堅めのテーマです。

医師=「保険医」が行う診療行為(保険診療)は

“療養担当規則”というルールに則って行われます。


この“療養担当規則”では

「各種検査は診療上必要が認められる場合に行う」

とあります。

必要な検査項目を選択し

段階を踏んで検査を行うことが推奨されています。


例えば親御さんから「△△が流行っているので

検査を希望する」要望があっても

患児の症状(重症度)・経過・

見通し等もあわせて総合的に勘案して

検査の適応を判断します。


たしかに検査の適応の判断は難しいのですが

不顕性感染の可能性まで考えて

検査を際限なく行ってしまうと

日本の保険診療は破綻してしまいます。


限りのある医療資源の中で

患児の病態に即した診療を目指していきたい

ものです。


*この記事は粕屋町社会福祉協議会が

毎月発行している<かすやキッズネット>

の『まちのお医者さん』の欄に連載中です


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