今月(第112号)は『食物アレルギー』です
「食物アレルギーは(個別性が高いため)その診療は難しい・・・」と感じます。
今回は僕の考えを少々述べます。
① 食物アレルギーの全体像はまだ十分には解明されていませんが、
最近は免疫学的知見から 経口免疫寛容・腸内細菌などがトピックのようです。
② 食物アレルギーは1人1人の病状が異なるため、診断・管理は簡単には決められません。
個人個人に対し “手探り” で対応していきます。
③ 採血による特異的IgE検査は不確実な側面があります。
一部のコンポーネントアレルゲンの特異的IgEにのみ限定的な有用性が確認されているのが
現状です。
④ 原因食物の厳格な除去ではなく「必要最小限の除去」が推奨されてています。
「症状を誘発しない範囲内で食べる」「食べられる範囲までは食べる」ことが
ガイドラインでは推奨されています。
⑤「食物負荷試験を繰り返しながら、少しずつ制限解除を進める」という段階的解除
が管理の主体となってきています。
⑥ もちろん重症の患者さんには厳密な管理が必要です。
★ 8/25(土) 粕屋町福祉センターにて『乳幼児の食物アレルギーのお話し会』を
開催します。お気軽に参加下さい。
http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/kidsnet.html
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