2016年7月18日月曜日

キッズネット8月号

今月(第88号)は『熱中症』です。

熱中症のガイドライン(GL)によると「暑熱環境にいる、あるいはいた後の体調不良は全て熱中症の可能性がある」とあります。そうすると「熱中症」とは、軽症〜重症まで幅の広いものと考えられます。したがって「熱中症」を考える場合、「診断」よりも「重症度」がポイントになると考えます。GLでの熱中症Ⅰ度の症状は、「めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛」等であり、「意識障害を認めない」ことであり、「通常は現場での応急処置・見守りで対応可能」とあります。

僕は、Ⅰ度は「歩けない位きつがっているが、呼びかけにはきちんと返答できる」、

Ⅱ度はこれに加えて「ぼーっとして返答が曖昧になる。水分の経口摂取ができない」とイメージしています。
(Ⅱ度では医療機関の受診が必要です)

また「軽い頭痛・きつさ等を訴えるが、支障なく歩行可能」であれば、熱中症としてはⅠ度よりも軽い状態(GLにはそのような記載はありませんが)と考えています。

以上を参考にされてみてはいかがでしょうか?

もちろん症状は時間とともに変化していくので、見守りは必要です。症状が改善しないようであれば、医療機関を受診してください。

*一部の人(CPT2という酵素に特定の遺伝子タイプを持っている人)では、高温環境下では血管障害をきたしやすく、リスクが高いとも言われています。


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