2011年10月3日月曜日

福岡県第38週(H23年9月19日〜9月25日)の感染症発生動向


*福岡県医師会のHPよりアクセスできます。

☆RSウイルス感染症とマイコプラズマ感染症の報告が多いようです。

*RSウイルス感染症は鼻腔粘液からの迅速検査で診断をしています。
他の風邪と同様の症状ですが、咳・喘鳴などの気道症状が強いようです。
有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法で経過観察しています。
非常に小さく産まれた赤ちゃんや乳児早期の赤ちゃん、先天性心臓病の
赤ちゃんでは要注意です。

*マイコプラズマ肺炎は血液検査による抗体検査では判断が難しいこともあり、
確定診断がついた時期には症状が落ち着いてきているお子さんも少なくありません。
遷延する発熱と咳が特徴的な症状です。治療に関してはマクロライド系抗生剤への
耐性菌が増えてきており、初期治療が奏効しないケースもみかけます。
ただ多くのマイコプラズマ肺炎は重篤な経過をとるケースは稀で、1週間〜10日も
あれば軽快していく場合がほとんどです。

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