2011年9月16日金曜日

新しい子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)としてこれまでは『サーバリックス』(GSK社)のみが公費助成対象ワクチンでしたが、9月15日より新しく『ガーダシル』(MSD社)が公費助成ワクチンとして認められました。ただ当クリニックでは当面の間は『サーバリックス』を接種していきます。理由として・・・
  子宮頸がん予防効果としては両者ともHPV16HPV18に対するワクチンであるため効果は同等と考えて良い。(*厚労省Q&A:直接比較したデータはない)
  免疫効果を増強する添加物(アジュバント)のため『ガーダシル』に比べて高い抗体価を長期間維持できる可能性がある。(推測ですが)
  『ガーダシル』は日本では8月に発売されたばかりであるため一時的にワクチンの供給が不足することも懸念されます。『ガーダシル』で接種開始した場合は2回目・3回目も『ガーダシル』を接種することになるため、現在のワクチン供給状況では『サーバリックス』を接種する方が無難であると私は考えます。今後状況が変化すれば再検討する予定です。                 
                 

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