今月(第145号)は『ワクチンの副反応』です。
4月中旬の時点で福岡県の一部の地域では
新型コロナウイルスワクチンの接種が医療関係者・高齢者を
対象にスタートしました。
本ワクチンでは接種後の倦怠感・発熱・局所の疼痛が
比較的多いようです。
今回は一般的なワクチンの副反応について述べます。
<軽い副反応>
発熱・発疹・局所の反応等. 頻度は数%〜10数%.
<重篤な副反応>
入院加療が必要・障害・死亡に関わる症状.
頻度は10万〜100万接種に数人程度.
<ワクチンとアレルギー>
ワクチンの成分に対するアレルギー反応を事前に完全に
予測することは困難です. インフルエンザワクチンの場合,
鶏卵アレルギの人は接種要注意者に該当します.
ただ極めて微量の鶏卵由来成分しか含まれて
いないため, 重篤な副反応が発生する可能性は
極めて低いと考えられています.
<血管迷走神経反射>
ワクチン接種に対して強い不安・恐怖・痛みを感じる
事によって副交感神経の刺激されてしまうこと
があります. それによって血圧低下・脳血流低下
が生じ, 気分不良・吐き気・失神等が誘発される
ケースがあります. ワクチンの副反応というより
一種の(過度の)情動反応であり, 献血者の約1%
にも認めるという報告もあるようです.
http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/index.html
*この記事は粕屋町社会福祉協議会が毎月発行
している <かすやキッズネット> の
『まちのおいしゃさん』に連載中です。
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