2020年8月13日木曜日

かすやキッズネット9月号

 今月(第137号)は『新型コロナウイルス感染症の検査』です。

 

現在新型コロナウイルス感染症の検査は、希望する方が無条件に

できる訳ではありません。以下簡単にまとめてみました。

なお8月上旬の状況であり、今後状況が変わりうることを

ご了承下さい。


【行政検査】

 ・疑わしい症状・根拠があり医療機関や保健所が検査の

 適応があると判断した者.

症状がなくても感染者と濃厚接触があると判断され

 た者. 

勤め先等において感の染リスクが高いと判断された者.


このような方々に対して保健所が主体となって検査を

行います. 検査費用は公費負担です.

 

【保険診療】

 疑わしい症状・根拠があり医療機関が検査の適応がある

 と判断した者に対して保健所を介さずに検査を行います.


検査法はPCR検査・ウイルス抗原検査(定性・定量があります.

精度の高いPCR・ウイルス抗原定量検査では特殊な検査装置が

必要なため, 検体を検査機関へ輸送する事が多いようです.

ウイルス抗原検査(定性) は, 前述の検査法に比べて感度がやや

低く, また唾液では検査ができません. ただ特殊な検査装

を必要とせず, 30分もあればその場で判定できます.

保険診療としての自己負担金があります.

現時点では検査できる個人医療機関は少ないと思います.


*医療機関側には感染防御対策が求められる.

*医療機関と自治体との契約が必要.

*多くの小児科医療機関は小児科外来診療料(包括算定)

 で算定しており, 現行の保険診療では課題がある.  


【自費診療】

 疑わしい症状・根拠がなく保険診療の適応はないが,

検査を希望する方に対する検査です.

保険診療ではない(自費診療)ため検査費用

全額自己負担となり,1万〜数万円程度かかるようです.

検査結果に関しては, 十分な理解・対応が必要です.


【個人的な感想

・僕は新型コロナウイルス感染症の感染力・重症度は

 季節性インフルエンザと同程度だと考えています.

・COVID19を軽んじているわけではありません.

「冬場のインフルエンザシーズンに緊張感を持って臨む」

 対応と同じだと考えています.

・ただ現実問題として, 指定感染症 (2類感染症相当)

 である限りはそれなりの配慮も必要ですが.

・感染力 (これも曖昧な言葉ですが・・・) は, 

社会集団の免疫状態に左右されますし, 

個人の免疫能や感染防御への配慮で左右されます. 

そういう多要因への考察がなされるべきですが, 

日々の報道ではあまりなされていません.  

無症状者に無条件に検査をやるべきではないと考え

 ます. 社会的・個人的なリスクを鑑みて検査の適応を

 判断すべきだと考えます. 

 「検査陰性」の場合, 今後の罹患の可能性?

 「検査陽性」の場合, 今後の再感染可能性?

  ➡ 際限ない検査・・・?

    適応を考えながら、検査を行うべきと考えます.


http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/kidsnet.html




0 件のコメント:

コメントを投稿