2020年4月18日土曜日

かすやキッズネット5月号

今月(第133号)は『食物アレルギー』です。
                                   
日々の診療で問い合わせの多い食物アレルギーです。

以下にポイントを述べますのでご参考に下さい。

① 食物アレルギーの全体像はまだ十分には解明されていません
  最近は免疫学的知見から 経口免疫寛容・腸内細菌などが
  トピックのようです。
② 食物アレルギーは1人1人の発症様式・経過が異なるため
  患者さん毎に個別に対応していきます。
③ 採血による特異的IgE検査は不確実な側面があります。
  一部のコンポーネントアレルゲンの特異的IgEにのみ限定的な有用性
  が確認されているのが現状です。
  診断で最も重要なのは詳細な問診(摂取歴)です。
④ 原因食物の厳格な除去ではなく「必要最小限の除去」が推奨
  されてています。「症状を誘発しない範囲内で食べる」
 「食べられる範囲までは食べる」ことが推奨されています。
⑤ 「食物負荷試験を繰り返しながら、少しずつ制限解除を進め
  る」という段階的解除が主体となってきています。

★ 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福岡県でも緊急事態宣言が
  発令されました。私どものクリニックでもクラスター対策を日々検討
  しながら診療を行っています。
  手洗い・うがい・マスク・3密の回避を意識し、
  規則正しい生活を心がけましょう。

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