2019年7月19日金曜日

キッズネット8月号

今月(第124号)は『熱中症』です。

熱中症は「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」
です。スポーツ・仕事中に発症する<労作性>と日常生活で発症する
<非労作性>の2つがあり、重症度はⅠ〜Ⅲ度に分類されます。

Ⅰ度の症状は「めまい、立ちくらみ、顔色蒼白、頭痛、手足のしびれ・
冷感・こわばり」等であり、基本的に「意識障害を認めません」。
僕は「歩けない位きつがっているが、呼びかけにはきちんと返答できる」
とイメージしています。主な病態は発汗による体液の喪失と暑熱環境下
の末梢血管拡張作用による脳血流の一時的な減少と考えられ、涼しい
環境下で安静臥床(足を挙上)・ぬれタオル等によるクーリング・水分
(できれば経口補水液)の摂取等をさせながら経過観察していきます。
*「強い発汗・軽い頭痛・きつさを認めるが、支障なく歩行可能」程度
 であれば、Ⅰ度の前段階状態と考えます。
 このような徴候を認めれば早目に涼しい環境で休ませましょう。
 症状は時間とともに変化していきます。症状が改善しなければ
 医療機関へ受診してください。

Ⅱ度になるとⅠ度より重症化し意識障害「ぼーっとして反応が鈍い」、
経口摂取不能 がより顕在化してきます。
Ⅱ度では高体温による臓器障害が強くなる可能性があり、医療機関を
速やかに受診してください。特定の遺伝子タイプを持っている人では、高温

環境下では血管障害をきたしやすくリスクが高いとも言われています。

http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/syakaifukushi/kidsnet.html



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