今月(第99号)は『夏かぜ』です。
6月に入り、夏かぜの子どもさんの受診が増えてきたようです。
【夏かぜウイルス】
かぜのウイルスは寒冷・乾燥を好むため冬に流行することが多いのですが、
逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。
エンテロウイルス・アデノウイルス等がその代表で全体では数十種類あります。
【エンテロウイルス感染症】
咳は比較的軽く、発熱・のどの痛み・体幹や四肢の発疹(突発性発疹のように
解熱後に発疹が出現することもある)などが特徴です。「エンテロ」とは
腸の意味であり、下痢・腹痛などのおなかの症状を認めることもあります。
・手足口病:手・足の丘疹や水泡, 口腔内の小水疱が特徴. 2011年に大流行.
・ヘルパンギーナ:高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴.
のどが痛くて嚥下痛・流涎を認めることもあります.
【アデノウイルス感染症】
発熱・のどの痛みに加えて、結膜炎を認める場合もあります。
・咽頭結膜熱:高熱・のどの痛み・目の充血等を認めます.
プール熱と呼ばれるが,プール以外でも感染します.
・流行性角結膜炎
以上が代表的な病気で、学校保健安全法で出席停止期間が決まっています。
【対処法】
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