2017年1月16日月曜日

キッズネット2月号(おたふくかぜに注意)

今月(94号)は『おたふくかぜに注意!!』です。

日本ではおたふくかぜの流行が4〜5年毎にみられますが、
県のサーベイランスをみると2017年第1週(1/28)時点で、
福岡県内では粕屋地区の発症状況が注意報レベルにあることが
県医師会のHPで確認できます。
おたふくかぜは一般的には予後良好な病気ですが、
注意が必要な病気でもあります。
合併症として髄膜炎・精巣炎・難聴などがありますが、
特に難聴は強い聴力障害を認め、治療法もありません。
また子どもだけでなく大人にも発症します。
おたふくかぜによる難聴の発症率は10002000人に一人と
言われていますが、おたふくかぜがその地域で流行すると
100人〜数百人に1人の発症率に上昇するとの報告もあります。
昨年は診療時間が短かった僕のクリニックでも、1年間で数十人の
おたふくかぜの方の受診がありました。
おたふくかぜの感染力は決して低くはなく、ワクチンの接種率が
3040%といわれる現状では、流行しだすと多くの方におたふくかぜに
かかる可能性があり、合併症の可能性も増えてきます。
おたふくかぜには治療薬はないため、予防としてのワクチン接種が
重要になります。僕はおたふくワクチンの接種をお勧めします。
★世界的にはワクチン接種の徹底によっておたふくかぜはほぼ制圧
 されてきています。日本の常識と世界の常識は異なるようです。


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