2015年12月19日土曜日

キッズネット1月号

今月(第81号)は『病気に対する考え方』です。
新年明けましておめでとうございます。今年も細々と続けていきます。よろしくお願いしますm(_ _)m
さて、よく外来で「AであればB」「AB」という質問をよく受けます。例えば「〇〇が流行っている。子供は〇〇に感染していないか?」「発熱が続くが、肺炎ではないか?」「おしっこが少ない。脱水ではないか?」などなど・・・ 確かにこういう考え方も必要かですが、もっと大切なことはないのでしょうか? それは、いきなり△△という状態を想定することではなく、まずは子供さんの状態(事実)をきちんと把握することだと考えます。先程の質問で言えば、同じ病原微生物であっても症状は様々であり、脱水・肺炎にしても重症度は様々です。△△という状態であっても実際にはバリエーションに富んでいるため、いきなり△△という問いかけをすることよりも、その子が現実にどういう状態であるのか?ということを判断することが優先されると考えます。そのためには子どもさんの事実(いつからの発症で、どういう症状があり、その症状はどういう経過をたどっているのか?等・・・)をきちんと捉えることが大切です。実際には軽症の子供さんが多いので、「AB」という考え方でも問題がないことが多いのですが、そればっかりだと思わぬ見落としに陥る可能性があります。僕はそう考えて診療をします。ふたばこどもクリニック http://www.futabakodomo.com/

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