2013年7月16日火曜日

キッズネット8月号


今月(第52号)は『風疹』です。
今年の全国の風疹患者報告数は、最も患者数の多かった昨年の5倍の約12000人(7月上旬時点)で、福岡を含めた都市部を中心に流行が続いているようです。
【先天性風疹症候群】昭和39〜40年にかけて沖縄では風疹が大流行し、約400人の先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれました。先天性風疹症候群とは、風疹ウイルスに対する免疫を持たない妊婦さんが妊娠初期に風疹ウイルスに感染した場合、ウイルスが胎児へ感染してしまい、赤ちゃんに白内障・難聴・心臓病などの合併症を高率に合併するものです。風疹ウイルスに対する治療薬はないため、感染予防のためのワクチン接種が重要になります
【ワクチン】日本では昭和52年から女子中学生に風疹ワクチンの定期接種が開始され
ましたが、その後MMRワクチンによる副反応が問題となり、ワクチン接種率が低下(一部の地域では激減)しました。その後平成18年よりMRワクチンの定期接種(2回接種法)が開始され、現在の小児のMRワクチンの1期・2期の接種率は9095%です。【現在の風疹の流行】現在の風疹患者の9割が成人であり、男性が女性の約3倍で、男性は20〜40歳台、女性は20歳台に多いようです。該当年齢の方は男女を問わずワクチン接種の検討をお薦めしますが、全国的にワクチンが不足しており、最寄りの医療機関にお問い合わせ下さい。

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