今月(第49号)は『ワクチン接種スケジュールのポイント』です。
1.生後2か月からスタート:生後2か月になったら本年4月より定期接種となったヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンをスタートすることを勧めます。ワクチンスケジュールや病気にかかるリスクを考えこの時期からスタートすると、その後のワクチン接種がスムーズに進みます。2.接種できる時期が来たら、早く受ける:乳児期は感染症に対する抵抗力が未発達なため、重症化するリスクがあります。特にヒブ菌・肺炎球菌・百日咳菌による感染症に対しては生後6か月になるまでに必要な回数の接種を終了させる事が望ましいと考えます。3.同時接種を行う:2種類以上のワクチンを同時に複数の部位に接種することをワクチンの同時接種といいます。効果や安全性は単独の接種と変わらず、世界的にも推奨されている接種法です。同時接種によって効率的にワクチンスケジュールが立てられますし、早く免疫を確立することができるので、同時接種を行うことを勧めます。4.BCG接種:本年4月よりBCG接種期間は「生後1歳に至るまで」、標準的な接種期間としては「生後5か月から8か月に達するまで」と変更されました。従ってBCG接種は他の優先されるワクチンの接種後(乳児期後半)に行うことを提案します。*ワクチンには定期接種・任意接種があり、また接種時期が細かく規定されているものもあります。不明の点があればかかりつけの医師にご相談下さい。
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