今月(第36号)は『インフルエンザ』です。
11月現在インフルエンザ発生は全国的にもまだ散発のようです。インフルエンザは冬季に世界各地で流行を繰り返し、人口の5〜20%程度が罹患するといわれています。1〜3日間の潜伏期間の後に突然38℃以上の高熱が出現し、頭痛・倦怠感などの全身症状が強いのが特徴です。病院では検査キットによる診断を行っていますが、発病後10時間位経過しないときちんと判定できないことが多いことに注意して下さい。日本では昨年から単回投与で完結する抗インフルエンザ薬(吸入薬)も登場しました。いずれの抗インフルエンザ薬も発病後48時間以内に投薬を開始した場合に、投薬開始24〜48時間後より解熱していくようです。多くの方が軽快していく病気ですが、お子さんに意識レベルの低下・異常言動・強い呼吸症状(息苦しさや喘鳴)等を認める場合には早目に病院を受診して下さい。数は少ないものの重い合併症である脳炎・脳症は1〜5歳の幼児に多く、ワクチンや抗ウイルス薬の効果は不明とされています。発熱2日以内の早い時期から反応に乏しい・けいれん等を認める場合には注意が必要と考えます。
*粕屋町社会福祉協議会 http://vc.town.kasuya.fukuoka.jp/pages/kosodate.html
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