2010年3月3日水曜日

かすやキッズネット2009年4月号

日本でもようやく() 昨年12月よりヒブ(Hib)ワクチンの接種が開始されました。

Hibとは?】ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という菌のことです。冬季に流行するインフルエンザウイルスとは全く異なります。

Hib髄膜炎とは?Hib感染ですぐに重症感染症を起こすことは少ないのですが、脳や脊髄を包む髄膜に感染してしまうとHib髄膜炎として非常に重症な病気となってしまいます。5歳未満の乳幼児、特に0〜1歳台のこどもにかかりやすく、日本では年間6001000人程度(5歳までの乳幼児2000人に1人程度)が発症しており、約5%に死亡・約25%に重い後遺症を認めています。初期症状では風邪との区別がつかず、最終的には腰椎内に針を刺す特殊な検査(髄液検査)をしないと診断がつきません。

Hibワクチンとは?】初期診断が困難で重症感染症であるHib髄膜炎に対して『予防が最大の決め手』として世界的には10年以上前からワクチン接種が導入されています。現在では100ヵ国以上で接種されており、定期接種となっている米国ではHib髄膜炎の発症率が100分の1程度にまで激減するなどその効果も確認されています。

Hibワクチン接種にあたっての問題】①ワクチン不足。②年齢による接種回数の違い。③任意接種であるため、接種回数に応じた実費負担。現在①が問題となっていますが、乳幼児のいるご家庭では接種を検討され、かかりつけの医師にご相談されてみてはいかがでしょうか?

4月より子どもたちの健康教室を開催します。駕与丁公民館にて、偶数月の第4木曜日、14時〜15時の間の30分程度です。つどいの広場の一環としてお気軽にご参加下さい。第1回目は423日です。テーマについてご要望がありましたら、かすやキッズネット(9386844)までお寄せ下さい。ふたばこどもクリニック院長:とねがわやすひこ