2020年6月17日水曜日

かすやキッズネット7月号

今月(第135号)は『ビッグデータは疑ってかかる』です。
                            
新型コロナウイルス感染症に関わる緊急事態宣言が解除され
1ヶ月が経過しました。最近は流行の第2波に備えて
無症状者にも積極的にPCR検査を行う論調を散見します。

メディアは新型コロナウイルス感染者の流行状況をPCR検査の
陽性者数で推測しているようですが、PCR検査の特性を
考えながら注意深く見ていかないと、数字ばかりが一人
歩きし現実と乖離していきます。

・PCR検査の感度・特異度への理解
・検査対象者の条件
・検査陽性者数のみではなく陰性者数や陽性率
陽性者のバックグラウンドの検証
・必ずしもPCR陽性≠感染力がある訳ではない(*注)
・無症状の陽性者の感染力
  ・・・ 
等を細かく検証しないと流行の推移はわかりません。

*注:PCR陽性であっても, ウイルス培養では陰性で
   活性が認められない場合がある.

僕は2016年度の糟屋地区のおたふくかぜの流行状況を
調べましたが、調査対象者・陽性者・陰性者を注意深く
見ないとデータの評価は難しいと痛感しました。
「ビッグデータは疑ってかかる」〜十分な検証をしないと
世の中がミスリードされる〜 懸念があります。

多くの非専門家の方々が躊躇いもなく大きな声で主張
され、世論が形成されていることに違和感を感じます。

ちなみに僕は新型コロナウイルス感染症の重症度(死亡率)
感染力は、当初の予測と大きな差異はないと考えます。


2020年5月15日金曜日

かすやキッズネット6月号

今月(第134号)は『粕屋町の予防接種助成事業』です。

粕屋町では独自の予防接種費用助成事業が行われています。
対象の方はご検討されたらいかがでしょうか?
要点のみを記載しているため、詳細は「粕屋町健康づくり課」
にお問い合わせください。

★麻しん予防接種
・対象者:町内の児童福祉施設等(公立・民間を問わない)
     乳幼児と接する職員(職員の居住地は問わない)
・助成金額:接種者一人あたり5,000円を上限(償還払い)

★風しん予防接種(クーポン券が発行された定期接種ではない)
・対象者:粕屋町に住民票があり被接種者の*風しん抗体値
     の低値が確認できる妊娠希望者もしくは妊娠希望
     者・妊婦の配偶者 (パートナーを含む)・同居者
・助成金額:接種者一人あたり5,000円を上限(償還払い)
(注) 風しん抗体検査は福岡県の事業で無料で実施されて
        います. 118号でも掲載していますが
   詳細は「福岡県HP」を参照下さい.

★おたふくかぜ予防接種:
  紙面の都合上130号を参照下さい _(._.)_



2020年4月18日土曜日

かすやキッズネット5月号

今月(第133号)は『食物アレルギー』です。
                                   
日々の診療で問い合わせの多い食物アレルギーです。

以下にポイントを述べますのでご参考に下さい。

① 食物アレルギーの全体像はまだ十分には解明されていません
  最近は免疫学的知見から 経口免疫寛容・腸内細菌などが
  トピックのようです。
② 食物アレルギーは1人1人の発症様式・経過が異なるため
  患者さん毎に個別に対応していきます。
③ 採血による特異的IgE検査は不確実な側面があります。
  一部のコンポーネントアレルゲンの特異的IgEにのみ限定的な有用性
  が確認されているのが現状です。
  診断で最も重要なのは詳細な問診(摂取歴)です。
④ 原因食物の厳格な除去ではなく「必要最小限の除去」が推奨
  されてています。「症状を誘発しない範囲内で食べる」
 「食べられる範囲までは食べる」ことが推奨されています。
⑤ 「食物負荷試験を繰り返しながら、少しずつ制限解除を進め
  る」という段階的解除が主体となってきています。

★ 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福岡県でも緊急事態宣言が
  発令されました。私どものクリニックでもクラスター対策を日々検討
  しながら診療を行っています。
  手洗い・うがい・マスク・3密の回避を意識し、
  規則正しい生活を心がけましょう。

2020年3月18日水曜日

かすやキッズネット4月号

今月(第132号)は『赤ちゃんの予防接種のポイント』です。
                             
新年度になりましたので、ポイントをおさらいします(^ ^) 

    生後2ヵ月からスタートしましょう。

② 接種できる時期が来たら早目に接種しましょう。
 *赤ちゃんは感染症に対する免疫力が低いため推奨される
  時期になったら速やかに接種して早目に免疫を確立させ
  ましょう。

③ 接種時期に注意しましょう。
 *以下のワクチンでは気をつけましょう.
  ロタウイルスワクチンの1回目は生後146日までに接種する.
  4種混合ワクチンの1回目は生後3ヵ月から接種開始する.
  B型肝炎ワクチン(定期接種分)3回目1回目の接種から
  139日以上あけて1歳の誕生日の前日までに接種する.
  BCGは生後5ヵ月から1歳の誕生日の前日までに接種する.

④ できるだけ同時接種で行いましょう。

☆予防接種には定期接種・任意接種があり、接種時期が細かく
  規定されているものもあります。
  不明の点があれば医師にご相談下さい。

☆本年10月よりロタウイルスワクチンが定期接種になる予定です。
本年8月以降に生まれる赤ちゃんが対象のようです。
 詳細は改めて、キッズネットにてお知らせします。



2020年2月20日木曜日

学校保健安全委員会

本日は午後から
学校医をしている小学校で
お話しをさせていただきました。

1月の時点では
・インフルエンザ感染症
・マイコプラズマ感染症
・伝染性紅斑:りんご病

を予定していましたが、
急遽、新型ヒトコロナウイルス(COVID-19)
をメインにお話しをさせていただきました。




かすやキッズネット3月号

今月(第131号)は『新型コロナウイルス感染症』です。
                            
昨年12月中国武漢で新しいコロナウイルスによる肺炎が報告され、世界的に
感染例が報告されています。2月上旬までに報道されている疫学データ
は対象の詳細が不明・限定的であるため、冷静な対応が必要と考えます。
2月上旬時点での要旨を以下に示します。

・これまで人に感染するコロナウイルスは6種類が知られていた。その内の
 4種類はよくある鼻かぜウイルスである。他の2種類は2003年の
 SARSウイルス、2012年のMERSウイルスであり、これらは基礎疾患の
 ある方や高齢者の方に肺炎等の重症化のリスクがある。
・今回はこの6種類とは別のコロナウイルスが新たに発見された。
・感染力は通常の季節性インフルエンザと同程度と推測される。感染力は
 社会集団の免疫状態に左右されるので、数年後には他のかぜウイルスと
同程度の感染力に落ち着く可能性がある。
・重症度(死亡率)は通常の季節性インフルエンザと同程度と推測される。
 (日本の季節性インフルエンザの患者数は年間約1千万人、死亡者数は
  約1万人。その多くは基礎疾患のある方や高齢者の方々)
・現時点で有効なワクチン・治療薬はなく、現在開発中である。感染者の
 多くは軽症であり、一般的な対症療法で対応する。
・感染予防として、手洗い・うがい・咳エチケットが推奨される。

ふたばこどもクリニック ☎957-1021
http://www.futabakodomo.com/  


*本原稿は投稿時(2月10日)の情報を元に記載していることを
 了承ください。

2020年1月18日土曜日

粕屋町のおたふくかぜワクチン助成事業


先日、粕屋町でのおたふくかぜワクチン助成事業
について発表してきました。

粕屋町以外の小児科の先生方も
本事業に興味を持っておられるようです。

本事業開始後約半年しか経っておらず
接種率の評価は難しいと思いますが
日々の診療では接種者は増えていると感じています。


*以下、発表スライドの一部です。
当クリニックの接種状況です。