2016年12月18日日曜日

キッズネット1月号

今月(第93号)は『病気に対する考え方』です。
新年第1回目ということで趣向を変えて、個人的な雑感を少々・・・

先月某医療サイトが閉鎖されましたが、皆さんは何を感じましたか?
僕は以下のことを感じました。

僕も含め多くの人は、不安に関連した情報であれば気になりますし、
しかもそれがAB」というようにパターン化されてあればつい信じ
てしまう・・・と思います。

しかし人間は生物という面と社会生活で創られる面を持つため、
同じ病名であっても個人によってそのあり方は異なりますし、
そんなに単純なものではありません。

AB」も条件によっては「AC」「AD」となることを現実社会
ではよく経験しますし病気でも同じだと思います。
従って患者さんの病状を「AB」に当てはめることよりも
「実際に患者さんがどういう症状をどういう経過で辿っているのか?
を地道に考えイメージし、そこから適切な対応を考え、更に状況に応じ
て軌道修正していく」ことがまずはベースとなる考え方だと思います。

もちろんメディアの医療情報は活用していくべきだとは思いますが、
それに振り回されるのでは本末転倒です。

また今日の常識は明日の非常識にもなり得ます。

まずは現実の患者さんにフォーカスした考え方をすべきだと思いますし、
僕自身もそうありたいと思います。

パピー委託式

我が家では7頭目のパピーをお預かりすることとし、
本日糸島の九州盲導犬協会でのパピー委託式
に参加してきました。

  



生後2か月の女の子

ひなた です。

7頭目にして初めての和風な名前のパピーです。

これから約10ヶ月の共同生活が始まります。
大事なパピーを預かり、責任重大ですが、
楽しみながら毎日を過ごしていくつもりです。

英彦山へ

久しぶりの更新です・・・

おかげさまで退院後半年を無事に迎えましたため、
英彦山へ行ってきました。

今の体力では中岳山頂までは難しいので、
奉幣殿でのお礼参りとなりました。

来年1月からは、
水曜日夕方の一般診療の再開を考えています。


2016年11月23日水曜日

クリスマスツリー

今日は待合室にクリスマスツリーを飾りました。




当クリニック再開後3ヵ月が経ち、
もうこんな季節になったのだな・・・
などと感じたりしています。

待ち時間に少しでも楽しんでもらえたら・・・
と思っています。

2016年11月20日日曜日

かすやキッズネット12月号

今月(第92号)は『ウイルス性胃腸炎』です。
初冬よりウイルス性胃腸炎が流行するのですが、当クリニックでも例年同様に嘔吐の子どもさんの受診が増えてきています。原因ウイルスは環境耐性があり、また感染力が強いため、ウイルス汚染物(便・吐物)との接触で胃腸炎の集団発生がおこります。ウイルスはヒトの小腸内で急速に増殖し、1248時間の短い潜伏期間で発症します。症状は嘔吐・下痢・発熱・体のだるさ等であり、特に小児では成人に比較して嘔吐が強い傾向です。治療は有効な抗ウイルス薬はないために、症状を緩和する対症療法で経過を見ていきながら判断します。実際には吐き気の強い最初の数時間は、水分も含めた経口摂取を制限し、その後少量ずつ・ゆっくりと経口摂取を開始していきます。吐き気が強い時は、吐き気止めの薬を使うこともありますが、殆どは半日以内をピークに2〜3日間で軽快していきます。嘔吐が出現してすぐに病院を受診される方もいますが、嘔吐しだしても数時間以内であれば、まずは上記の方法で様子をみられてはいかがでしょうか。親御さんより「脱水が心配」という声をいただきますが、経口摂取の低下が数時間ある程度ではすぐには脱水にはなりません。ただ、嘔吐を繰り返す・元気がない・ぼーっとしている・・・ということが半日以上続くようであれば早目に病院を受診して下さい。

2016年10月30日日曜日

子育て出前講座


昨日は、子育て出前講座特別編(粕屋町社会福祉協議会) 
『乳幼児の食物アレルギー』のお話をさせていただきました。

ちょうど「食物アレルギー診療ガイドライン2016」が
出たばかりだったので、本ガイドラインをベースに

・診断における、病歴・食物負荷試験の重要性やアレルゲンコンポーネントの知見.
・管理においては、“食べられる範囲までは食べる”を基本方針に、食物負荷試験を
 行いながら段階的に除去食を解除することを当クリニックの例を示しながら説明.

スライド40枚+αでお話しさせていただきました。

来年(来春?)も本お話会を開催予定です。

テーマに関してご希望があれば、ご連絡ください。

    






2016年10月20日木曜日

かすやキッズネット11月号

今月(第91号)は『インフルエンザワクチン』です。
秋になりインフルエンザワクチンの接種が始まったかと思いますので、そのポイントについて
お話しします。

・インフルエンザは毎年冬に世界各地で流行が繰り返される。
・ワクチンよりも強力な免疫獲得があるはずの自然感染であってさえも、
 翌年の感染を防げるわけではない。
・極論を言えば、特別な治療を行わなくても多くの人は1週間程度で治癒する。
(現実には抗インフルエンザ薬を使用するが)
・日本のインフルエンザによる死亡率は世界でも極めて低い。
・数は少ないものの重い合併症である脳炎や脳症は、乳幼児に多い。
・死亡例は高齢者に多く、その多くは肺炎の合併によるものが多い
・現行のワクチンでは感染・流行を十分に阻止することは困難と考えられる。
・乳幼児でのワクチンの効果は成人よりも低い傾向にある。

★以上のようにインフルエンザワクチンは、他のワクチンに比してその効果がやや曖昧な印象が
 あります。ワクチンを過信するのではなく、インフルエンザの流行期には人混みは避け、
 手洗い・換気・マスクの活用などの自己防衛が大切であると考えます。
 また高齢者や乳幼児に対しては本人への接種に加えて、その周囲の人々へのワクチン接種も
 考慮されたらよいかと考えます。

10/29(土)14時から粕屋町福祉センターにて『乳幼児の食物アレルギー』のお話し会を
 開催します。ご興味のある方は、お気軽に参加下さい。

2016年10月10日月曜日

YOSAKOI かすや祭り

昨日は、YOSAKOI かすや祭りに参加してきました。

今年も 盲導犬活動のPRブース(ふれあいコーナー)を、
ボランティアの方々とともにお手伝いしてきました。

最終的には、11頭!のワンちゃん達
(候補犬・繁殖犬・PR犬 など )
が来てくれました。



子供たちや
ボランティアに興味がある方、
ユーザーとして興味がある方、
とお話ができ、
楽しいひとときでした。


日差しが強い中、ワンちゃん達も頑張りました。

 しばし休憩中・・・




わんちゃん・皆様、暑い中お疲れ様でした。

実行委員会の方々にも大変お世話になりました。
ありがとうございました。

2016年9月29日木曜日

10月の休診日

今日は外来受診日のため、
当クリニックを休診とさせていただきました。

大雨による高速道路の一部閉鎖のため
2時間かけて行ってきました。

なお 来月からは、
近郊の医療機関への通院となり、
また通院間隔もあいてくるので、
当クリニックの休診間隔もあいてきます。

また休診とはいっても午前中だけであり、
午後のワクチン外来(14:00〜15:30)は行います。

10月の休診(午前中のみ)は
・10/5(水曜日)
・10/19(水曜日)

となります。

ご了解くださいませ。


担当のスタッフの方々、大変お世話になりました m(_ _)m

2016年9月20日火曜日

子育て出前講座 特別編 のご案内

恒例?の
『子育て出前講座 特別編』
を開催します。

今回も、かすやキッズネットでお世話になっている
粕屋町社会福祉協議会のご協力のもと、
下記の形式で行います。

来ていただいた方々に、
少しでも役に立つお話ができるよう準備していきます。

内容としては、

・基本的な考え方
・個別的な対応のあり方

以上の
二本立て になるかと思います。

後者に関しては、質疑応答の形式にしようかと考えています。

いろんな質問をいただけますと、
僕にとっても非常に勉強になりますので、
お気軽に参加していただき、
お気軽に質問していただければ幸いです。



かすやキッズネット10月号

今月(第90号)は『B型肝炎ワクチンの定期接種』です。
B型肝炎ワクチンはすでに約180カ国以上で定期接種となっており、
ようやく日本でも赤ちゃんを対象に10月からスタートします。
以下にその要点を述べます。

【対象年齢】平成2841日以降に生まれた者で、1歳に至るまでの期間
      (1歳の誕生日の前日まで
      ★1歳を過ぎての接種は任意接種扱いとなり、接種料金の負担があります。

【接種開始時期】標準的な接種期間としては『生後2ヶ月に達した時期から・・・』とあります。

【接種方法】1回目の接種後、27日(=約4週間)以上の間隔をおき2回目の接種
      更に1回目の接種から139日(=約20週=約5ヶ月)以上を経過した後に、
      3回目の接種を行います。 以上、合計3回の接種です。
      ★多くのお子さんは、生後2ヶ月になったらヒブ・肺炎球菌・B型肝炎の3種類の
       ワクチンを定期接種として開始することになると思います。

【注意】本年4月生まれのお子さんは、10月中に1回目の接種を行わないと、
    3回目の接種が1歳を過ぎてしまう可能性があります。ご注意下さい!
       本年4月生まれのお子さんは10月になったら早目に1回目の接種を行うことを検討下さい。

    *不明の点は、各自治体の窓口や医療機関にご確認下さい。

2016年8月22日月曜日

かすやキッズネット 9月号

今月(第89号)は『夏かぜ』です。
8月中旬の現在も猛烈な暑さが続いています。皆様、体調はいかがでしょうか? 今月は遅ればせながらも「夏かぜ」について。
【夏かぜウイルス】一般にかぜのウイルスは寒冷・乾燥を好むため、冬期に流行するものですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。エンテロウイルス・アデノウイルス等がその代表でその仲間も含めると数十種類もあります。
【エンテロウイルス感染症】咳は比較的軽く、発熱・のどの痛み・体幹や四肢の発疹(突発性発疹のように解熱後に発疹が出現することもある)が特徴的です。また「エンテロ」とは腸の意味であり、下痢・腹痛などのおなかの症状を認めることもあります。手足口病(手・足の丘疹や水泡、口腔内の小水疱が特徴。最近では2011年に大流行しました)、ヘルパンギーナ(高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴. のどが痛くて食事を飲み込みにくいこともある)などが代表的な病気です。
【アデノウイルス】「アデノ」とはのどの意味で、このウイルスも気道や腸で増殖します。のどの痛み・結膜炎を認めるときもあります。咽頭結膜熱(高熱、のどの痛み、目の充血等を認める. 俗にプール熱と呼ばれますがプール以外でも感染します)・流行性角結膜炎が代表的な病気です。それぞれ学校保健安全法で出席停止期間がきまっています。
【対処法】他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため対症療法で対応していきます。

2016年8月21日日曜日

診療再開しました


8/16から診療を再開し、無事週末を迎えました。

久しぶりに緊張感と楽しさを感じながらのあっという間の1週間でした。

もうしばらくは、午前中のみの診療が続きますが、
できる限りの診療を目指していきますので、ご了解くださいませ m(_ _)m





*オリンピック・高校野球もフィナーレを迎えようとしています。  
アスリート達はすでに次に向けて動き出しているんだろうな・・・と
TVを前に、夏バテ気味の自分自身に 喝!を入れています!


2016年8月3日水曜日

診療再開のお知らせ

8/16(火曜日)AM9時より診療再開いたします。

当分の間は、午前中のみ(9:00〜12:00)<一般診療・ワクチン接種>
とさせていただきます。

今後は、徐々に午後の診療も再開していく予定です。

詳細は改めて、ホームページ・本ブログでお知らせいたします。

僕自身の外来通院もあるため、変則的になりますが
以下の日程で、休診を予定しています。

・8/18(木曜日)
・8/26(金曜日)
・9/2(金曜日)
・9/8(木曜日)
・9/16(金曜日)
・9/17(土曜日)
・9/23(金曜日)
・9/29(木曜日)


2.5ヶ月間の休診となってしまい、
皆様には大変御迷惑をおかけしました m(_ _)m

 今後は徐々にですが、以前の診療体制に戻していく予定です。
 
今後ともよろしくお願いいたします m(_ _)m




@ひまわり園