2010年6月18日金曜日

かすやキッズネット2010年7月号

今月は『夏かぜ』です。
【夏かぜウイルス】かぜ全体の原因ウイルスは200種類以上あるといわれています。一般にウイルスは寒冷・乾燥を好むため、冬期にかぜが流行するのですが、逆に高温・多湿を好むウイルスもいてこれが夏かぜの原因となります。エンテロウイルス・アデノウイルスなどがその代表でそれぞれ数十種類あります。【エンテロウイルス】「エンテロ」とは腸の意味で、のどだけではなく腸でも増殖するため、発熱・のどの痛み・発疹に加えて、下痢や腹痛などのおなかの症状を認めます。手足口病(手掌・手甲・足底・足甲に23mm程度の発疹やのどの水疱が特徴)、ヘルパンギーナ(高熱と“のどちんこ”の両脇の水疱が特徴. のどが痛くて食事を飲み込みにくいこともある)などが代表的な病気です。【アデノウイルス】「アデノ」とはのどの意味で、このウイルスも気道や腸で増殖します。のどの痛み・強い咳・結膜炎を認めるときもあります。咽頭結膜熱(高熱、のどの痛み、目の充血などを認める. 俗にプール熱と呼ばれますがプール以外でも感染します)が代表的な病気です。【対処法】他の多くのウイルス感染症と同様に治療薬はないため安静・対症療法で対応し、通常は23日程度で軽快します。もし発熱が2〜3日以上続き、活気がない・咳や喘鳴が強い・嘔吐や下痢が続く場合にはかかりつけのお医者さんに相談下さい。 ふたばこどもクリニック とねがわ