2012年10月1日月曜日

キッズネット10月号


今月(第42号)は『食物経口負荷試験』です。
食物アレルギーの症状・経過には個人差があり、同じ人でも条件によって違うことがあるため、患者さんの症状・経過をみながら、日々のスキンケア・食事・生活を考えていきます。そして適切な時期に食物経口負荷試験を行い、診断や除去食の解除を検討していきます。実際に食物負荷試験をやってみると血液検査による特異的IgE値が少々高くても症状が出ない人があれば、逆に低くても症状が出る人もいます。また同じ食物であっても食べる量・スピード・体調によって症状が異なる人もいます。ただ全体的に年齢が高くなってくると特異的IgE値や皮膚テストの結果に関わらず食物制限が少しずつ解除できるお子さんが増えてくるようです。(もちろんそうでないケースもありますが)乳幼児の食物アレルギーの多くは加齢とともに症状を認めなくなるものですが、そこに多少なりとも道しるべを患者さんに示したいと考えながら診療を行っています。*当クリニックでは食物経口負荷試験はアナフィラキシーなどの重篤な反応を引き起こす可能性もあるので、適応は慎重に考えながら行っています。

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