2014年2月21日金曜日

キッズネット3月号


先月、水痘ワクチンが本年10月からの定期接種化を目指されていると厚労省より発表がありました。そこで今月(第59号)は、『水痘=水ぼうそう』について述べます。水痘の年間患者数は100万人以上と推測され、ワクチン未接種では400人に1人以上が入院・重症化するようです。
年間20003000人程度の入院例があり、そのうちの40%程度が小児です。水痘が重症化しやすい人は、①乳児期後期の赤ちゃん(水痘ワクチンは原則1歳以上での接種のため周囲の人達が免疫を持っていることが望ましいと考えます)②7歳以上の小児 ③成人 ④妊婦(妊娠初期に妊婦が水痘に罹患すると2%の頻度で胎児に障害を認める可能性があります。また出産5日前〜出産2日後に妊婦が水痘に罹患すると未治療の新生児では2030%に重症の水痘にかかり、30%程度の死亡率を認めるようです. なお妊娠中は水痘ワクチンの接種はできません)⑤免疫低下状態の人達です。現在日本での水痘ワクチンの接種率は3040%程度ですが、今秋からの定期接種化で接種率の向上が期待されます。接種対象者・接種スケジュールに関してはまた別の機会に述べたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿